2010/04/29

1日に抜ける髪の毛の本数

シニア世代の深刻な悩みのひとつに髪の悩みがあります。
ブラッシングをしたり、シャンプーをしたりする時に髪の毛が何本も抜けると「もしかして脱毛症では・・・」と心配になりますね。
しかし、1日に50本~100本は自然脱毛と言って誰でも抜けるので心配はありません。

髪の毛の一生はヘアサイクルと言いますが、平均して4~6年です。
髪の毛全体の80%から90%は「成長期」で、この期間は3~5年。この後に約2~3週間の「退行期」があり、この時期は髪の成長が弱まります。そして最後に3~4ヶ月の「休止期」があり、この時期は髪の成長が止まりますが、この休止期にあるのは髪の毛全体の10%~20%です。
人間の髪の毛は平均して約10万本あるので、1日50~100本は抜ける計算になります。
また、春や秋など季節の変わり目には1日に150本~200本の髪の毛が抜けることもあります。

自然脱毛の場合、抜けた後の頭皮の中では、次に生える髪の準備が着々と進められています。
問題なのは、毛穴に皮脂がつまって炎症を起こしていたり、ホルモンや紫外線、その他の影響で次の髪の毛が生えて来ない時です。また、血行不良で栄養が行き届かなくなり、生えてきても産毛のような細い毛だった場合、薄毛や脱毛症が進行してしまいます。
あまりにも抜け毛が多い時は、殆どの場合、頭皮の地肌に原因がありますので、皮膚科を受診してみましょう。

2010/04/24

手のふるえとパーキンソン病

シニアの方や高齢者の方の手がふるえる原因で「本態性振戦」の次に多いのが、パーキンソン病の初期症状としての「手のふるえ」です。
パーキンソン病は、現代の日本では65歳以上の100人に1人という確率で見られる病気で、50歳代後半から60歳代が発症のピークと言われています。パーキンソン病の原因は全てが明らかにはなっていませんが、脳内の黒質神経細胞の数が減るためとされており、ここで作られる神経伝達物質のドーパミンが減少してしまい、色々な症状を引き起こすとされています。

パーキンソン病は、完治は難しい病気とされていますが、近年では新しい治療法や薬も開発されており、平均寿命より長生きする人もたくさんいます。
予後を良くし、天寿をまっとうするためには、パーキンソン病の初期症状を見逃さずに早期に治療を開始する事が大切です。

パーキンソン病の初期症状として、最も良く見られるのは「手のふるえ」です。「本態性振戦」と異なりパーキンソン病による手のふるえは、左右どちらかから始まります。親指が良く動き、ちょうど薬を包んだ紙を丸めるようなふるえ方をします。また、何か動作をする時にふるえるというよりも、何もしていない時にふるえるという特徴があります。2~3年後には、左右の手がふるえるようになり、腕や脚、顎などがふるえる事もあります。
その他、パーキンソン病の初期症状として、歩行困難や動作緩慢などが見られる事があります。
このような症状が見られたら、早めに神経内科などの専門医を受診しましょう。

2010/04/21

手がふるえる本態性振戦とは?

手のふるえに悩むシニアや高齢者の方が多くなっています。全国では400万人もの方が原因不明の「手のふるえ」に悩んでいるそうです。
お茶を飲もうとして手がふるえたり、字を書こうとしてうまく書けなかったり・・・そんな時は、何かの病気の前ぶれではないかとちょっと不安になりますね。

手のふるえが急に起きて、めまいやしびれなどを伴う時は動脈硬化による脳梗塞の可能性もあるため、一刻も早く脳外科などの専門医を受診しなければなりません。手がふるえる原因は、その他にパーキンソン病によるもの、甲状腺機能亢進症によるもの、薬剤の影響によるもの、アルコールやタバコなどの中毒によるものなどがあります。しかし、ふるえ以外に他の神経学的な異常がないもので、本態性振戦(ほんたいせいしんせん)というものがあり、これが圧倒的に多くなっています。

本態性振戦は、ふるえ以外に悪いところはないので原因もはっきりしませんが、性質的なものと考えられています。本態性振戦の特徴は、何もせずじっとしている時はふるえませんが、字を書こうとするとペンを持つ手がふるえたり、湯のみやコップで何かを飲もうとすると手がふるえてうまく持てないなどの症状が出る事です。また、緊張したり、ストレスがあるとふるえがひどくなる傾向があり、人前で話す時に声がふるえたり、頭が細かくふるえる事もあります。

パーキンソン病による手のふるえは、何もしていない時に起こりやすく、何か動作をしようとするとふるえが軽くなる傾向があり、本態性振戦と区別する事ができます。
また、パーキンソン病の場合は進行性のため治療が必要ですが、本態性振戦による手のふるえは何年も進行する事はありません。しかし、ふるえがあまりにもひどく、日常生活にも支障をきたすような場合は、神経内科などできちんとした検査を行った上、治療を受けましょう。

2010/04/12

がんは予防できる病気

日本では今、がんは死亡原因の第一位となっており、全死亡数に占める割合は30.3%となっています。約3人にひとりが、がんで亡くなっている事になります。
シニア世代にとっては、決して無視できない数字です。
がんと聞くと、「不治の病」というイメージが強く、恐怖さえ感じてしまいますが、しかし、がんは本来予防できる病気なのです。また、たとえがんになったとしても、早期発見なら現在の医療技術により完治が可能な病気になって来ています。

人間の体の中では誰でもがん細胞が発生しています。40歳を過ぎると毎日5,000個以上のガン細胞が発生していると考えられています。私たちを取り巻く生活環境には発がん物質と言われるものが数多く存在していますが、その発がん物質の影響で正常な細胞の遺伝子が変異を起こし、がん細胞が生まれるのです。しかし誰もががんになるわけではありません。毎日生まれているがん細胞を身体に備わっている免疫監視機能が発見し、撃退しているため、多くの人はがんにならずに済んでいるのです。

がんを予防するには、身の回りから発がん物質を退ける事が大切です。
しかし、それよりも大切なのは、普段から免疫力をアップしておく事です。身体の中の免疫監視機構が正常に作動すれば、がん細胞を排除してしまうことができるからです。

免疫力をアップして、がんを予防するにはバランスのとれた食生活や、無理のない規則正しい生活が大切です。また、睡眠をたっぷり取り、ストレスをためないようにしましょう。
「アクティブシニア」と言われるように、毎日を活動的に生き生きと生きる事も大きながん予防法です。

中高年からのガン予防

2010/04/11

季節の変わり目の体調不良に注意

季節の変わり目になると、決まって体調を崩すという方がいます。
風邪をひいたり、原因不明の肩こりや胃腸障害、頭痛や吐き気などの症状が現れたりします。
特に今の時期は気温の高低差が激しく、今日は暖かいけれど次の日は冬に戻ったかのように寒いという事が頻繁にあります。

そのような気温の変化に自律神経が対応しきれなくなると、免疫力や抵抗力が落ちてしまい、風邪をひきやすくなったり、まるで自律神経失調症のような色々な症状が現れたりします。
それは気温の変化ばかりではなく、環境の変化も影響してきます。
4月と言えば、学校や企業では新年度を迎え、人間関係も変わって来て精神面のストレスもたまります。企業の第一線で働いているシニアの方にも、すでにリタイアしてセカンドライフを楽しんでいるシニアの方にとっても、4月は何らかの変化のある月なのです。
自律神経がそのような環境の変化に対応しきれなくなると、体調不良という形で現れて来ます。

このような季節の変わり目の体調の変化を避けるには、気温の変化を肌で感じられるようにしておく事です。夏も冬もエアコンで一定の温度の中にいたのでは、人間の体が本来持っている気温の変化に対応していく力を眠らせてしまうことになります。気温の変化を肌で感じ、寒かったら上着を一枚はおる、暑かったら半そでの服を着るなどの工夫をしてみましょう。
このように自律神経を鍛え、正常に働くようにしておけば、体調不良も消滅して行きます。
また、精神面では、環境の変化をおおらかな気持ちで受け入れてみましょう。変化を楽しむくらいの余裕があれば、季節の変わり目に自律神経が乱れることも、体調を崩すこともなくなります。

2010/04/07

骨盤スクワットで肥満予防

シニアでも手軽にできる健康法として「骨盤スクワット」があります。
この骨盤スクワットは、日暮里身体均整院院長の小倉誠先生が開発したものですが、「安心」という雑誌に何度か紹介されたり、書籍も販売されているという人気の健康法になっています。

骨盤スクワットは、開いた骨盤を1日1回のスクワットをやる事により、閉じて行くというものです。骨盤が閉じると、太りにくい体になるばかりでなく、腰痛や便秘の改善、生活習慣病の予防、肩こりの改善、尿漏れの改善など、さまざまな健康効果が期待できます。

骨盤スクワットのやり方は、次の(1)から(3)までを1セットとして1日1回行います。

(1)両足を肩幅に開いてつま先を外側に向けて立ち、45秒かけてゆっくりと腰を落として行きます。
その後、15秒かけて元の姿勢に戻します。
(2)両足を肩幅より広く開いてつま先を内側に向けて立ち、45秒かけてゆっくりと腰を落として行きます。その後、15秒かけて元の姿勢に戻します。
(3)両足を肩幅に開いてつま先を内側に向けて立ち、15秒かけて体を前方に傾けます。その後ゆっくりと元の姿勢に戻します。

やる事は簡単なのですが、腰や太ももの筋肉を使います。ちょっときついと感じるシニアの方は無理をせず時間を短縮するなど、マイペースで行ってください。
骨盤スクワットは、1週間行ったら3日休むように指導されていますが、腰や太ももに筋肉痛などが現れる場合は、休む日を増やしてください。
また、体のバランスを崩しそうになる場合は、机やテーブルなどに手を添えて行ってください。

骨盤スクワットの詳しいやり方はこちらのサイトをごらんください。
  ⇒骨盤スクワットのやり方・イラスト図解

2010/04/02

黒豆の老化防止効果

黒豆の栄養や健康への効果は、以前から実証されていましたが、最近テレビで紹介されてからますます黒豆の人気が高まって来ましたね。
特にシニア世代が注目したいのは、黒豆の老化防止(アンチエイジング)効果です。

人間の体は、加齢に従って活性酸素がたまって来ます。活性酸素は、普通に生活していても発生しますが、大気汚染やストレス、紫外線などの影響でどんどんたまって来ます。そしてその活性酸素は動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす他、肌のシミやしわ、たるみなどの老化現象として現れて来ます。その上、ガン細胞の発生にも大きくかかわって来ます。

黒豆には、このような活性酸素の増加を防ぎ、除去する働きがあるので、老化防止の効果があるのです。
特に黒豆の黒い皮には、ポリフェノール「アントシアニン」が多く含まれており、このアントシアニンに抗酸化作用があるのです。アントシアニンの効果で、活性酸素が除去されれば、血液もサラサラになり、高血圧や動脈硬化を予防する事ができます。しみやシワを防ぎ、美肌効果もあるので、肌がつやつやして来ます。
また、アントシアニンと言えばブルーベリーの視力向上作用が良く知られていますが、黒豆に含まれるアントシアニンにも同様の効果があります。目の疲れや老眼の防止にも役立ちますね。

このようにすばらしい効果のある黒豆をもっとたくさん食べるようにしたいですね。黒豆はスーパーなどでも売っていますが、最近は、黒豆茶とか、黒豆で作ったサプリメントなども色々な種類のものが販売されています。

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