2010/06/29

症状の自己判断と思い込みに注意

自分の体に何かしらの症状が現れた時、ネット検索に慣れているシニアの方は、その症状について調べる方が多いと思います。ネットでは色々な症状について、色々な情報を得ることができます。時には生々しい画像付きで・・・。
しかし、その情報のおかげで、必要以上に不安になってしまったり、「自分はこの病気ではないか」と思い込んでしまったりします。
特に夜中に検索すると、最悪の状態まで考えてしまい、よけいに体調が悪くなってしまうということが往々にしてあるようです。
このような症状を検索エンジンのグーグルに因んで、「グーグル症」と言うそうですが、いったん思い込んでしまうと、病院で診察を受けても医師の言葉が信じられなかったり、指示通りの薬を飲まずに症状が悪化してしまうケースもあるようです。
体調が悪いと誰でも不安になって色々と調べたくなりますが、自己判断と思い込みに陥いらないように注意したいですね。最悪の状態というものはめったになく、現実はあっけないほど症状が軽く、すぐに治ってしまったというケースのほうが圧倒的に多いことを頭に入れておいてください。
グーグルやヤフーなどのすばらしい検索エンジンは、人生を暗くするより、人生が豊かになるような使い方をしたいですね。

2010/06/26

ブルーベリーよりすごい、ボイセンベリー

最近、話題になっているものに、ボイセンベリーというものがあります。
ボイセンベリーは、ブルーベリーと同じ木いちごの仲間ですが、含まれている成分がブルーベリーを超えるため、「ミラクルベリー」などと呼ばれています。
目の疲れ解消や視力回復の助けになると言われているのが、ブルーベリーに含まれているポリフェノールの一種、アントシアニンですね。
ボイセンベリーには、そのアントシアニンがブルーベリーの1.4倍も含まれているそうです。アントシアニンという成分は、今ではあちこちで聞かれるようになりましたが、抗酸化作用があるため老化防止にも役立ちます。
また、ボイセンベリーには、ブルーベリーの900倍もの「エラグ酸」というものが含まれているのですが、このエラグ酸は美白効果があるため化粧品などにも多く使われている成分です。
他にもボイセンベリーには、貧血を予防する葉酸やビタミン・ミネラル類が豊富で、一説にはがんの発生を抑制する効果もあるそうです。
ボイセンベリーは、目の健康を守りながら、全身の健康も守り、同時にアンチエイジング効果も期待できますね。
現在、このボイセンベリーは日本では栽培が始まったばかりですが、世界一の生産国と言われるニュージーランド産のものから作られたサプリメントがネットで販売されています。
「最近、目の疲れがとれない」「老眼が進んだような気がする」「ブルーベリーを飲んでいるけど、効果があるのかどうかわからない」というシニアの方は、ボイセンベリーのサプリメントをためしてみるのも良いかもしれませんね。

2010/06/18

目の疲れとVDT症候群

パソコン作業を長時間行っているシニアの方は、VDT症候群に注意しましょう。
VDT症候群(ブイ・ディー・ティーしょうこうぐん)とは、VDT(Visual Display Terminal)の略ですが、パソコン、テレビ、ゲーム機などの表示機器を長時間使用した結果引き起こされる心身の不調を指します。テクノストレス眼症とも言われますが、画面を集中して見続けるため、眼にかなりの負担がかかるのが原因です。
最初の頃は、目の疲れやかすみ、目の乾燥などの症状が起こりますが、次第に首や肩のこり、頭痛、背中の痛み、手のしびれなどの神経症状が現れて来ます。さらに重症化するとイライラ感や不安感、抑うつ状態、睡眠障害なども出て来ます。

VDT症候群は新しい現代病のひとつとされ、パソコンを多用するオフィスなどでは、このような症状を訴える人が増えているそうです。
VDT症候群を予防するには、パソコンによる作業をする場合は、適度に休憩を入れて目を疲れさせないようにすることです。作業中、意識的にまばたきを増やすのもよいでしょう。
また、目を乾燥させないように時折目薬をさしたり、目の周りをマッサージしたり、パソコン専用のめがねをかけるなどの工夫をして、目の負担を軽くするようにしましょう。

2010/06/14

α(アルファ)リポ酸の副作用に注意

「α(アルファ)リポ酸」は、体内で代謝を助ける働きを持つ補酵素の一つで、もともとは医薬品として扱われて来ました。そのすぐれた効能が認められ2004年の基準改正でサプリメントとして売られるようになりました。
αリポ酸のサプリメントは、血糖値を下げたり、血液をサラサラにしたり、肌を美しくする美肌効果があります。また代謝を上げるので、ダイエット効果につながり、抗酸化と抗炎症作用は、老化防止(アンチエイジング)に役立ちます。

シニアの方の生活習慣病予防にも役立つため、αリポ酸のサプリメントをおすすめしたいのですが、最近になって副作用があることがわかって来ました。それが「自発性低血糖症」と言われるものです。
「自発性低血糖症」とは、血糖値を下げる薬を使っているわけではないのに低血糖になるものを言っています。「自発性低血糖症」は重症になると、昏睡状態に陥ることがあります。

厚生労働省研究班(主任研究者・内潟安子東京女子医大糖尿病センター教授)がまとめた「自発性低血糖症」の全国調査では、2007年から3年間で少なくとも17件の「自発性低血糖症」が起きていたことがわかりました。

この「自発性低血糖症」は、αリポ酸のサプリメントを摂っている人全員がなるわけではなく、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると、発症しやすいと言われています。
αリポ酸のサプリメントを使用する場合、「動悸・冷汗・ふるえ」などの症状が現れたらすぐに受診するようにしましょう。

2010/06/12

梅はその日の難逃れ(うめはそのひのなんのがれ)とは?

「梅はその日の難逃れ(うめはそのひのなんのがれ)」とは日本のことわざで、朝梅干しを食べるとその日は災難を逃れられるという意味です。
これは、梅の効能のすばらしさが、昔から良く知られていたということでもあります。
梅には、血圧安定作用や、疲労回復効果、腐敗防止、腸内環境改善、血流改善、肝機能改善など、上げればきりがないくらいの健康効果があります。

梅には腐敗防止効果があるため、暑い日のお弁当に梅干を入れて行くと食中毒の予防になります。また、食中毒の応急処置として、梅肉エキスが効果があります。食中毒の原因菌にもよりますが、5グラムくらいの梅肉エキスを何回かに分けて飲むと、症状を軽くして行くことができます。

梅の酸味は食欲不振や夏ばて解消、乗り物酔いの予防にもなります。
また、胃液の分泌を正常化し、消化吸収の働きを整えるため、胃潰瘍の予防になったり、下痢や便秘を改善する作用もあります。
その他、梅はアルカリ性であるため、体液が酸性に傾くのを抑えたり、血液をきれいに保つ働きがあり、肝臓病や腎臓病の予防にも効果があります。

ちょうど、新鮮な梅が出回っている時期なので、梅干や梅ジュースなどを作ってみましょう。梅干は保存もきき、毎日1個ずつでも食べるとよいのですが、塩分を取りすぎると逆効果になってしまいますので注意してください。

2010/06/07

シニアと食中毒予防

6月から9月にかけて、日本では食中毒が最も増える時期です。食中毒は、食中毒菌や食中毒菌が出す毒素に汚染された食品を食べることが原因で発症しますが、食中毒菌は高温多湿の環境で活動が活発化するため、この時期に食中毒の発生も多くなるのです。
代表的な食中毒菌には、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、O157(腸管出血性大腸菌)などがあります。

食中毒は、健康で体力があればたとえ食中毒菌が体の中に入っても発症しないことが多いのですが、注意しなければならないのは、持病のあるシニアの方や抵抗力が弱い乳幼児や高齢者です。時には命にかかわることもありますので、吐き気、嘔吐、腹痛、高熱、下痢、血便などの症状が出たら、早めに医師の診断を受けましょう。

食中毒を予防するためには、食品に細菌が感染しないように調理の前や食事の前には手を良く洗うことが大切です。野菜や魚介類なども流水で良く洗い、肉類は中まで十分に火を通すようにしましょう。食中毒菌の殆どは、75度C以上の熱で1分間以上加熱することにより、死滅します。
まな板や包丁などの調理器具はまめに洗浄、消毒を行い、生魚や生肉などを調理した後は熱湯をかけておきましょう。
また、この時期は食中毒を防ぐために電子レンジを大いに活用しましょう。お店やコンビニで購入した惣菜やお弁当は、電子レンジで加熱してから食べると安心です。冷凍品を解凍する場合も常温で解凍するより、電子レンジを利用したほうが、安全性が高くなります。

2010/06/05

爪水虫の感染を防ごう

高温多湿の梅雨の時期は、水虫が悪化しやすくなりますが、爪の水虫も同様です。
爪水虫は、通常の水虫と同じ「白癬菌」と呼ばれる菌が爪と皮膚の間に入り込んで起こります。足の親指に発症するケースが一番多いのですが、かゆいという自覚症状がないため、いつの間にか進行してしまうという特徴があります。50代では5人に1人が爪水虫にかかっているとも言われています。

爪水虫の症状は、爪が白く濁ったり、厚みが出て変形したり、黄色みがかってきたり、進行するとぼろぼろと欠けて痛みが出ることもあります。

時々、足の爪を確認してみて上記のような症状が見られたら、早めに皮膚科の専門医を受診しましょう。爪水虫は市販薬では治りづらいものですが、病院にて適切な治療を受ければ早い人なら3ヶ月くらいで治癒します。

爪水虫の原因となっている白癬菌は、空気感染や接触による感染はほとんどありませんが、スリッパやバスマット、じゅうたんなどから家族に感染することがあります。女性や子供は水虫には感染しないのではないかと思われがちですが、そうではありません。
通常の水虫でも爪水虫でも子供にも感染することもありますので、注意が必要です。

爪水虫を家族に感染させないためにも、早期の治療を心がけ、白癬菌を家族共用のものに移さないように気を配りましょう。

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