2010/07/23

夜中でも起こる熱中症

全国的に猛暑が続いています。熱中症にかかる人も増え、このところ毎日のようにニュースでも取り上げられています。統計によると熱中症は最高気温が30度を超えたあたりから発生し始め、35度を超えると急激に増加するそうです。
熱中症は、戸外での運動や作業中になるものと思われて来ましたが、そうではなく車の中や室内でもなります。それも、夜中の睡眠中になる場合もあるのです。
人間の身体は、暑くなると汗を出して体温調節をしています。しかし、高温多湿の環境や無風状態の環境に長くいると、発汗機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまいます。
このような状態が続いて体温調節ができないと頭痛やめまい、けいれん、意識障害などを引き起こし危険な状態になります。
このような熱中症は、夜中でも起こるわけですが、特に高齢者の場合など熱中症の症状が出ていても本人が気づかない場合が多く、重症化してしまうケースもあります。
夜中の熱中症を防ぐには、まず就寝前にコップ1杯の水を飲むのが有効です。「トイレが近いから・・・」と水分を摂取しないでいると、身体の中の水分は汗となってどんどん失われて行きます。
また、クーラーや扇風機などを利用して、身体に風をおくるようにすると夜中の熱中症を防ぐことができます。

2010/07/18

夏の運動不足に注意

梅雨が明け、本格的な夏がやって来ましたが、日射しの強い日中は戸外のでの運動は避けたほうが無難です。紫外線の影響をもろに受けたり、熱中症の危険もあるからです。

しかし、暑いからと言って動かないでいるとやはり運動不足になってしまいます。運動不足は肥満を引き起こすばかりでなく、全身の血行が悪くなるため心疾患や脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病の原因になります。また、消化器疾患も起こしやすく、暑さで食欲がない時によりいっそう食欲不振を招きやすくなります。逆に言えば、夏でも運動をしっかりすることにより、食欲を増進させて夏ばてを防ぐこともできるのです。
暑さで熟睡できないというシニアの方もいますが、昼間に運動をして適度に疲れることにより、ぐっすりと眠ることもできます。

夏の運動は、朝・夕の涼しい時にウォーキングなどをしたり、室内でできる体操やスクワットなどがおすすめです。室内でできる運動器具なども通販で購入できるので、そのようなものを利用しても良いでしょう。しかし、運動器具を使用する場合は飽きずに続けられるようなものを選ぶのがコツです。

2010/07/08

頭の水虫「トリコフィトン・トンズランス」

高温多湿の今の時期は、水虫の原因となる「白癬菌」の活動が最も活発になります。
カビの一種である「白癬菌」は、20種以上もありますが、足や爪に限らず人間の皮膚のどこにでも感染します。
その中でも頭部に感染する「トリコフィトン・トンズランス」という新型水虫菌がこの10年の間に広がっているそうです。「トリコフィトン・トンズランス」は、南北アメリカや欧州では一般的にみられる白癬菌ですが、日本では2001年に柔道部員などの格闘技選手の間で集団感染が報告されたことから、海外選手との試合で感染し、上陸したと見られています。

この「トリコフィトン・トンズランス」という新型水虫菌は、一般の水虫菌よりも短時間で感染し、髪の毛や体毛を好み、毛の中に入り込むという特徴があります。感染しても症状が出なかったり、顔や首にリング状の赤い発疹が出ても虫刺されのように見えることから、水虫とは気がつかず見過ごしてしまうケースも多いようです。しかし、頭部に感染するとフケやかさぶたができたり、重症化すると頭皮から膿が出て髪の毛が抜けてしまいます。

頭の水虫菌「トリコフィトン・トンズランス」の感染者は、今のところ格闘技選手とその家族など、ごく一部に限られているようですが、柔道の全国大会に出場した中学生や高校生の間で感染が確認された例もあり、注意が必要です。

2010/07/05

無煙たばこの害に注意!

今年5月から都内で試験的に販売されていた無煙たばこの売れ行きが好調だそうです。この無煙たばこは、「ゼロスタイル・ミント」という名ですが、「かぎたばこ」の一種で火を使わず煙も出ないため、周囲に気を使わず吸えるというところが、愛煙家に受けているようです。

煙が出ないなら受動喫煙の害もないのでは・・・と思われますが、無煙たばこにも多くの有害物質や発ガン物質が含まれており、喫煙者の呼気と一緒に吐き出される危険性があります。煙がないため、周囲の人は知らないうちに有害物質や発ガン物質の害にさらされることになり、かえって煙の出るたばこより危険性が高まることも予想されます。

また、喫煙者本人にとってもたばこの害は今までと同様にある他、口腔がんの危険性が高まります。よく注意してみるとわかりますが、「ゼロスタイル・ミント」のパッケージの表には「かぎたばこの使用は、あなたにとって口腔がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性を高めます」と書かれており、裏には「妊娠中のたばこの使用は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります」と記されています。

無煙たばこの広がりについて、今のところ厚生労働省は静観の構えを見せていますが、自分の体や家族の健康を守るためにも、安易に無煙たばこに手を出さないほうが賢明と言えるでしょう。

2010/07/04

5本指靴下の健康効果

5本指靴下は、足の指と指の間がくっつかないので、汗でべとついたり蒸れたりしないため、水虫の予防や悪化防止に効果があります。

しかし、その他にも5本指靴下には、すばらしい健康効果があることが知られています。足の指は人間の体では心臓から一番遠いところにあるため、最も血流が滞りやすい部分とされていますが、5本指靴下を履くことにより血流が良くなります。1本1本の指が刺激され、自由に動かせるからです。
その結果、血液サラサラ効果や、冷え性の改善、首や肩など全身の凝りの解消などの効果があります。

また、外反母趾や偏平足を予防したり、膝や腰を鍛え老化を防ぐことができます。
歩いたり走ったりする時に5本の指に力が分散して踏ん張りがきくようになるため、捻挫や転倒防止にもなります。このようなことから5本指靴下は、「高齢者が履くもの」というイメージが強かったのですが、現在は5本指靴下の健康効果が広く知られるようになり、野球選手やサッカー選手、ゴルフの選手など多くのスポーツ選手が愛用しています。

最近はデザインやサイズも色々なものが出回っていますので、シニアの方も是非活用してください。素材は綿が一般的ですが、絹(シルク)の5本指靴下は、吸湿性や通気性、保温性にも優れているのでおすすめです。

2010/07/01

老化防止に「Wii」を役立てよう

「Wii」とは、任天堂の家庭用ゲーム機ですが、外国ではすでに脳卒中患者のリハビリに使用されています。先日もオーストラリアで過疎地での遠隔治療に「Wii」が使われるとのニュースがありました。
「Wii」は、特別なセンサーを体に装着してリモコンのコントローラーを動かすことにより、画面上のアニメーションの人物を動かし、あたかも実際に競技をしていると感じさせるゲームで、ボーリングや卓球、テニス、ボクシングなどさまざまなソフトが開発・販売されています。
日本では子供達に人気のゲームで、お子さんやお孫さんが「Wii」で遊んでいるというシニアの方も多いと思います。
海外ではオーストラリア以外でも、カナダ、トロントの聖ミカエル病院やカリフォルニア州サンフランシスコのセント・メリーズ・メディカル・センターなどで、早くからWiiを使ったリハビリで効果を上げています。
従来はリハビリと言えば「つらく苦しいもの」というイメージがありましたが、「Wii」を使ったリハビリはやっていて楽しく、患者が自分から「やりたい」といった意欲をかきたてるため、リハビリ効果も上がりやすいようです。

この「Wii」を使ったスポーツゲームは実は老化防止にも効果があります。積極的に体を動かすとともに、脳も刺激されるので、認知症予防にもなります。特にお子さんやお孫さんとコミュニケーションをとりながらゲームをすることができれば、より効果的です。
いつまでも若々しさを保つために、このようなゲームにも興味を持ってみましょう。

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