2011/06/26

脂肪細胞と肥満の関係

いくら食べても太らないという人がいる反面、少し多めに食べると太ってしまうという人がいます。それは、ひょっとして脂肪細胞の数の違いによるのかもしれません。
脂肪細胞は、体内でエネルギーとして消費しきれずに余った分を中性脂肪として蓄える働きをする細胞です。脂肪細胞には、褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の2種類がありますが、褐色脂肪細胞は全部の脂肪細胞のうちわずか1%しかなく、熱を作り出して体温を維持したり、過剰なエネルギーを燃やす働きをしています。

肥満を引き起こすのは全身に分布する白色脂肪細胞のほうで、エネルギーを中性脂肪として蓄えています。
成人の場合、白色脂肪細胞は250億個~300億個あります。そして、この脂肪細胞は3~4倍にまで膨張させる事ができます。食べ過ぎたりしてカロリーをオーバーすると、それぞれの脂肪細胞が肥大化して肥満体となります。ところが、この脂肪細胞がこれ以上肥大化できなくなってしまった場合、今度は脂肪細胞の数が増加します。

注意しなければならないのは、この脂肪細胞はいったん増えてしまうと、殆ど減少しないということです。
脂肪細胞がふくらんでいるだけなら、食事制限や運動などで簡単にダイエットができますが、脂肪細胞の数が増えてしまうと、ダイエットもなかなか難しくなります。
最近太ってきたと感じたら、脂肪細胞が増える前に食事制限や運動などで、それ以上体重が増えないように注意しましょう。

2011/06/17

寿命を延ばすサーチュイン遺伝子とは?

何度かテレビでも紹介され話題になっているサーチュイン遺伝子は、老化を防ぎ寿命を延ばす遺伝子と言われています。このサーチュイン遺伝子は、もともと地球上の全ての生物が持っていますが、ヒトの場合は10番目の染色体に存在し、普段は休眠しているそうです。
サーチュイン遺伝子を目覚めさせるには、食事を制限する方法と、レスベラトロールを摂取する方法とがあります。サーチュイン遺伝子が目覚めると、細胞中のミトコンドリアが活性化され、活性酸素の発生を抑えたり、動脈硬化や高血糖、骨粗しょう症を防ぎ、薄毛や白髪などのさまざまな老化症状を抑えることもできると言われています。人間の体を構成する肌、血管、脳、筋肉、骨、などの様々な器官が若く保たれ、寿命が延びるというわけです。

レスベラトロールは1939年に北大の高岡道夫氏がバイケイソウから発見した、天然の抗酸化物質です。。動物実験では、長寿、抗炎症、抗癌、血糖降下、放射線障害抑止などの効果が確認されていますが、人間に関しては、まだ未知の部分が多くなっています。しかし、老化を抑え、寿命を延ばすアンチエイジング系のサプリメントとしてすでに出回っているようです。

動物実験においては、サーチュイン遺伝子の働きを強めることによって寿命が20~30%延びることが確認されましたが、人間ならば平均寿命100歳超えも夢ではなくなるかもしれません。

2011/06/07

梅雨時の体調不良を改善するには

うっとうしい梅雨のこの時期、体調を崩すシニアの方が増えています。1日ごとに気温差が激しく、体温調節がうまくできなくなってしまうことや、湿気が高く十分な睡眠がとれないことなどが原因になっています。また、冷たいものを飲んだり食べたりすることにより、胃腸の調子が悪くなってしまうこともあります。
曇りや雨の日が続くので、気分的にもすっきりせず、疲れが抜けなかったり、食欲不振や頭痛、足腰痛なども起こりやすくなります。

このような梅雨時の体調不良を改善するためには、まずは栄養のある食物を十分に摂ることです。特に「何となくだるい」「疲れが取れない」と感じている方は、豚肉や豆類などビタミンB群の豊富な食物を多めに摂るようにしてください。食べ物で不足しがちな方は、マルチビタミンやマルチミネラルなどのサプリメントを利用することにより、必要な栄養素を万遍なく摂ることができます。

また、寝苦しい季節ですが、梅雨時の体調不良を改善するためには、十分な睡眠をとることも大切です。寝具を工夫したり、室内の温度や湿度を快適な状態に保ち、早寝・早起きを心がけてみてください。毎日の睡眠時間を一定に保つことにより、自律神経が安定し、疲れを解消することができます。
また、血管のつまりを予防するためにも、寝る前と起きた直後にはコップ1杯の水を飲むことを習慣にしてみてください。水は、冷たい水よりも、常温の水がおすすめです。

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