2012/03/30

ゴボウ茶の若返り効果とは?

色々な健康茶がブームになっていますが、最近、注目されているゴボウ茶もそのひとつです。ゴボウと言えば、日本では古くから煮物やきんぴらゴボウなどの料理に使われて来ましたが、ゴボウを食用としている国は日本と韓国、中国の一部だけで、欧米では殆ど食べないそうです。
そのゴボウの健康効果がテレビでも何度か放映され、ゴボウ茶の人気も高まっています。ゴボウ茶は、自宅で作ることもできますが、現在はネット通販で気軽に購入できるようになりました。

ゴボウ茶の若返り効果(アンチエイジング効果)が注目されていますが、それはゴボウの皮には「サポニン」という物質が多く含まれているからです。サポニンという語は、もともと「シャボン(泡)」から来ているように、水に溶けると石鹸のように泡立ちます。そして、体内に入ると血管内のコレステロールや脂肪を包み込んで体外へ流し出す働きがあります。身体が錆びて老化するのを防いでくれるというわけです。

ゴボウ茶には、他にも整腸作用のあるイヌリンが多く含まれ、便秘や肥満を改善したり、血糖値降下作用などがあることが知られています。
さらにリン、カリウム、アルギニンも含まれているので、むくみの改善や血圧降下作用、老廃物の排泄促進、新陳代謝の促進、大腸ガン予防の効果も期待できます。
若返り効果のほか、さまざまな生活習慣病予防にもなるゴボウ茶を積極的に飲むようにしたいですね。

2012/03/18

花粉症を軽減するお茶と食べ物

本格的な花粉症の季節になりました。今年は花粉の飛散量が少なめという予想が出ていましたが、やはりくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出るとつらいものです。
少しでも花粉症のつらい症状を軽減するために、毎日のお茶と食べ物を工夫してみましょう。必ずしも万人に効くというわけではありませんが、花粉症を緩和する働きがあるお茶として知られているものに、甜茶(てんちゃ)、べにふうき茶、ルイボスティー、凍頂烏龍茶、ハトムギ茶などがあります。
これらのお茶に含まれているカテキンやフラボノイドが花粉症の症状を軽減すると言われています。

また、食べ物ではヨーグルト、大豆、レンコン、トマト、シソ、青魚などの魚介類、ぎんなん、長ネギ、ショウガ、ゴボウ、梅、カブ、ヤマイモなどが知られています。これらの食べ物に含まれているポリフェノールが花粉症の症状を軽減すると言われています。
また、話題になっているヨーグルトの場合は、どのようなものでも良いという訳ではなく、含まれている乳酸菌の種類により、花粉症の症状軽減に効果があるものとないものとがあるようです。乳酸菌の中でも2002年にキリンビール社が発見した「KW乳酸菌」、2006年に実験結果が発表されたカルピス社の「L-92乳酸菌」が良く知られています。
お茶や食べ物による花粉症対策は、何よりも副作用の心配がなく安全ですが、即効性がないため地道に続けていき、体質改善をはかる必要があります。

2012/03/13

ビタミンEの摂りすぎに注意

ちょっと栄養不足かなと感じた時に、必要な栄養分を手軽に摂れるサプリメントを利用する人が増えています。また、何らかの症状悪化を抑えたり病気を予防するためにサプリメントを摂ることもあります。
数あるサプリメントの中でも、ビタミン類のサプリメントはコンビニやドラッグストア、スーパーなどにも置いてあるので、いつでも購入できます。
しかし、最近クローズアップされているのが、ビタミンEの過剰摂取による副作用です。ビタミンEは代表的な抗酸化ビタミンで、活性酸素が原因の脳疾患や心疾患、ガンなどの病気を防ぎ、若々しさを保つ働きがあることが良く知られています。また、全身の血行を良くして新陳代謝を促進、血圧の上昇を抑えたり悪玉コレステロールの酸化を抑制する働きもあります。
このような作用だけを見れば、中高年世代やシニア世代には、積極的に摂取したほうが良いビタミンと言えますが、ビタミンEを過剰に摂取した場合、「骨粗しょう症」になる危険もあることがわかりました。
慶応大や東京医科歯科大、大阪医科大などの研究チームが3月4日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表したところによると、ビタミンEには骨を壊す働きのある「破骨細胞」を巨大化させて骨量を減少させ、骨粗しょう症を引き起こす作用があることが実験によりわかったそうです。
ビタミンEは、脂に溶けやすい性質があることから脂溶性ビタミンと呼ばれていますが、過剰摂取すると体内に蓄えられ、副作用を起こしやすいのです。
厚生労働省の食事摂取基準では、成人の場合のビタミンEの摂取量は、1日7ミリグラム程度で、上限は800ミリグラムと定められていますが、必要以上に摂り過ぎると逆に健康に悪影響を与える可能性があることを覚えておきましょう。

2012/03/04

朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒とは?

若い頃は、目覚まし時計をかけておいても朝なかなか起きられなかったのに、最近はまだ暗い4時とか5時に目が覚めてしまうというシニアの方が多くいます。もう一度寝ようと思っても、今度はなかなか眠れず、どうもスッキリしないという日が何日も続いている場合、ひょっとしたら「早朝覚醒」という睡眠障害のひとつかも知れません。

昔から「高齢者は朝が早い」というイメージがありますが、人は誰でも加齢に従い、睡眠パターンが変化します。睡眠は、「メラトニン」という眠りを誘うホルモンが関係しています。メラトニンは、日が沈み、暗くなって来る頃に脳の松果体から分泌され始め、体温や脈拍、血圧を低下させ、自然に眠りを誘います。
しかし、加齢に伴い、このメラトニンの分泌が抑えられるようになるため、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」や、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」という睡眠障害が起きやすくなるのです。このメラトニンの分泌量は、70歳を超えると昼間と同じくらいになってしまうとも言われ、それに従って睡眠パターンも変化して来ます。

これは誰にでもあることなので、たとえ、早朝覚性があっても、生活に支障がなく、眠ることによりある程度疲れが取れるようなら心配はありません。朝早く目が覚めてしまったら、思い切って起きてしまい、朝ごはんの用意をしたり、お茶を飲んだり、体操をしたりするのも良いでしょう。

しかし、悩みや心配事が頭から離れずなかなか眠れなかったり、中途覚醒や早朝覚醒が頻繁にあるほか疲れがまったく取れないという場合は、注意が必要です。本人がしらないうちにうつ状態に陥っている可能性があるからです。このような場合は体調にも影響して来ますので、早めに専門医を受診しましょう。

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