2012/04/22

脂質異常症と悪玉コレステロール

体内にコレステロールが増えすぎると、血管に血栓ができやすくなり、動脈硬化の原因になることはすでに多くの人が知っています。以前は総コレステロール値 220mg/dL以上になると危険と判断され、「高脂血症」と呼ばれていました。
しかし、動脈硬化の危険因子には悪玉コレステロールと善玉コレステロール、中性脂肪の3つが関連していることから、それぞれの値を別々に設定し、2007年4月からは「高脂血症」から「脂質異常症」に名前も変わりました。
毎年、健康診断を受けているシニアの方はご存知のように、最近は総コレステロール値はあまり問題になりません。実際に総コレステロール値が高めのほうが長生きする確率が高いというデータもあるほどです。

「脂質異常症」の判断基準は、悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)が140未満、善玉コレステロール(HDL-コレステロール)が40以上、中性脂肪(トリグリセライド)150未満を正常としています。この3つの値のうちいずれかの数字を超えた場合が「脂質異常症」であり、食生活や生活習慣の見直しが必要となります。

善玉コレステロールについては、数字が高いほうが良いのですが、悪玉コレステロールと中性脂肪については、数字が高いほど動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす危険性が高くなります。
体内の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすには、肉類や卵、バターなどのとり過ぎに注意し、野菜類や青魚類、海藻類、大豆製品などを多くとるように心がけることが大切です。

2012/04/11

内部被曝に負けない食事

昨年の福島第一原発事故に伴い、日本列島及びその周辺には、広範囲に放射性物質がばらまかれました。
汚染された土壌や海が完全に元通りになるには、今後何十年もかかることが確実視されています。しかし、人体に悪影響を与えることが確実な放射性物質は、臭いもなく見ることもできないため、どこにどれだけ含まれているのかさえわかりません。
知らず知らずのうちに、体内に放射性物質を取り込んでしまい、内部被曝から健康を害してしまう可能性がないとは言い切れないのが現状です。

私達にできることは、これ以上放射性物質を体内に入れないようにするとともに、内部被曝に負けない身体作りをすることです。通常の細菌やウィルスが体内に入って来ても、免疫力があれば病気にならないで済むように、放射性物質による内部被曝においても、免疫力が強ければ健康を保ち続けることができます。

内部被曝に負けない食品の代表として挙げられるのが、味噌やしょうゆ、ヨーグルトなどの発酵食品です。まだ、研究途上ですが、これらの発酵食品に含まれる微生物に、放射性物質を取り除く力があるのではないかとされています。
また、ビタミン・ミネラルを多く含む緑黄色野菜や、抗酸化作用のあるトマトやスイカ、黒豆、赤ワインなどは、免疫力を高め、ガンのリスクを減らす食品として、以前から注目されています。これらの食品を食卓に取り入れ、放射性物質による内部被曝に負けない身体作りをしましょう。

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