2013/10/22

台風が近づくと体調が悪くなるのはなぜか

このところ毎週のように台風が日本列島に接近したり、時には上陸したりしていますが、台風が近づくたびに体調が悪くなるということがあります。特に慢性的な腰痛や膝痛、頭痛、肩こりや首こり、耳鳴り、めまい、喘息などの症状は、台風の接近に伴い、悪化しがちです。

その原因は、はっきりとは解明されていませんが、気圧の変化が自律神経に影響を及ぼしているためと考えられています。台風が近づいて気圧が下がると自律神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。その結果、血流が変調をきたし、動悸やのぼせ、めまい、耳鳴り、頭痛などの不定愁訴のような症状が出やすくなります。
交感神経が必要以上に活発化すると、腰や膝などの痛みのある部分を刺激し、より強く痛みを感じるようになります。また、気圧の低下に伴い、体内に「ヒスタミン」という物質が増えるため、喘息などのアレルギーの症状も悪化すると考えられています。
さらに、台風という自然の驚異に対して、どんよりとした空模様や恐怖や不安などが精神的ストレスを増大させ、それが症状の悪化に追いうちをかける事もあります。

このような台風に伴う体調悪化を防ぐには、普段から全身の血行を良くしておいたり、乾布摩擦などで自律神経を鍛えておくと効果的です。しかし、症状がつらい場合は薬を飲んだり、マッサージをするなどの対処療法で乗り切りましょう。
台風の季節が過ぎ、天候が安定して来れば、症状もおさまって来ます。


2013/10/10

老化物質AGEとアンチエイジング

生きている以上、誰でも老化は避けられませんが、同じ年齢でも妙に若々しい人となぜか老けている人がいます。その差はどこから来るのか、はっきりとは解明されていませんが、最近の研究により、老化の原因となる物質のひとつにAGEというものがあることがわかってきました。
「AGE]とは、「Advanced Glycation End Products」の略で、「終末糖化産物」と訳されます。AGEは、血液中の余分な糖がタンパク質と結びついて作られます。食事をすると血液中の糖分が増加しますが、エネルギーとして使いきれず、また肝臓や脂肪細胞にも取り込まれきれなかった糖分は血液中に残ってしまいます。この血液中に残った糖分がタンパク質と結合してAGEに変化し、さまざまな老化現象を引き起こします。

皮膚にAGEがたまると、シミやシワ、くすみを促進させ、血管にたまると弾力性を失わせ動脈硬化を促進させます。また、骨や筋肉を弱くしたり、認知症の原因になったりと、老化現象の殆どにかかわっていると言っても過言ではありません。
アンチエイジングのためには、このAGEを増やさないようにすることが大切です。そのためには、糖分や脂肪分の多い食品をなるべく避け、調理方法を工夫する必要があります。糖質とタンパク質の両方を含む食品は、加熱すると焦げてきつね色になったり褐色になったりしますが、ここでAGEが大量に発生するからです。調理過程でAGEの発生を抑えるには、揚げたり焼いたりするよりは、茹でることです。
そうは言っても、焦げたほうがおいしいという料理もあるのですが、その場合はなるべく短時間で調理をするようにしましょう。
また、食後は体操などをして体を動かすようにすると、AGEの発生を抑えることができます。


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