2013/12/25

シニアと肺炎

シニアにとって、寒い季節の風邪は要注意ですが、同時に肺炎にも注意する必要があります。
悪寒や咳、痰など、風邪と同じような症状がなかなか治らず、38度以上の高熱が3日以上も続いている場合は、肺炎である可能性があるからです。
肺炎は、肺炎球菌などの病原菌やその他のウィルスが肺に入り込み、炎症が起こった時に発症します。体力や免疫力があれば、病原菌やウィルスを排除する働きがあるため、肺炎までは至りませんが、高齢になればなるほどその力が弱くなっています。

家族に要介護高齢者がいる場合は、特に注意が必要です。唾液や飲み物が気管に入り、唾液に含まれる細菌が肺炎を引き起こす「誤嚥(ごえん)性肺炎」というものもあるからです。
風邪のような症状が1週間以上も続き、色のついた膿状の痰が出たり、熱が下がらなかったり、胸の痛みや息切れなどの症状がある場合は、早めに病院で診察を受けてください。
肺炎とわかった場合、抗菌薬などを使用して適切な治療を受ければ、1~2週間ほどで回復しますが、重症化した場合は命にかかわることもあります。
また、風邪や肺炎にかからないよう、常日頃から栄養のバランスに留意し、体力や免疫力をつけておくことも大切です。


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