2014/05/06

白髪になる人とハゲになる人

多くのシニアにとって、髪の毛の悩みはとても深刻です。
年を経るにつれて、白髪が増えたり、抜け毛が増えてハゲになったり・・・。
ところで、人は皆、高齢になると白髪かハゲのどちらかになり、「白髪になる人はハゲにならない」「ハゲになる人は白髪にならない」と言われることがありますが、本当でしょうか?
それが本当なら、白髪の人はハゲの心配をしなくても良く、ハゲの人は白髪の心配をしなくても良いとなりますが、現実はそう甘くないようです。

白髪は、髪の毛を黒くするメラニン色素が少なくなって来るために生じます。毛根内にあるメラノサイトという色素細胞の働きが加齢とともに弱ってくるために起こります。
一方、ハゲは、毛根内の毛母細胞の働きが弱くなるために生じます。毛母細胞の分裂活動が弱くなると、髪の毛が生えて抜けるまでのヘアサイクルが乱れ、新しい髪の毛の成長が間に合わなくなってしまうために起こります。
いずれも、細胞の働きが弱くなって来ることが原因なので、白髪とハゲのどちらかが生じるというわけでもありません。単に、白髪が目立つ人と、ハゲが目立つ人がいるだけで、白髪でありながらハゲになる人のほうが多いというのが現実です。

しかし、それはまた白髪を防ぐことができれば、ハゲも防ぐことができるということにもつながります。そのためには、健康な髪の毛の元になる栄養をきちんと摂り、頭皮や全身の血行を良くし、それぞれの細胞が活発に働けるようにすることが大切です。
また、ストレスを溜めずに、良質な睡眠をしっかりとることが白髪とハゲの予防にもなります。


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