2014/10/12

自律神経失調症になる前に

朝夕の寒暖差が激しかったり、台風が来たりすると、自律神経も乱れがちになります。自律神経が乱れると、原因不明の腹痛や頭痛に襲われたり、ふとしたことでめまいを感じたり、熟睡できなかったりといった症状が現れますが、このような体調の変化ばかりではなく、精神的な変化も現れます。
特に何をしたわけでもないのに、疲労感や倦怠感があったり、気分が落ち込んで無気力になったり、集中力や記憶力が低下したり・・・。まるで、更年期のような症状に悩まされます。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は身体が活動しているときに優位になり、副交感神経は身体が休んでいるときに優位になります。このふたつの神経のバランスがうまく取れていれば問題ありませんが、何らかの影響でバランスが崩れてくると、不定愁訴とも言えるような症状が現れます。
このような症状が悪化したものが「自律神経失調症」ですが、これを防ぐには普段から自律神経を安定させ、鍛えておくことが大切です。

自律神経を鍛えるには、まず朝日が昇ったら起きて日の光をたっぷり浴びることです。朝日を浴びながらウォーキングやジョギングなどの軽い運動をすると、自律神経にも良い影響を与えます。日が沈んだら心身ともにゆったりするようにすると、活動と休息のリズムが整い、不定愁訴のようなさまざまな症状が改善して来ます。
食事は、朝昼晩の3食をしっかり食べ、入浴はぬるめのお湯にゆっくりとつかるようにします。心身をリラックスさせる時間を持つことが、自律神経失調症を防ぐことになります。
また、積極的に自律神経を鍛える方法として、「自律訓練法」というものもあります。ドイツの精神科医J・H・シュルツが体系化した心理療法ですが、この訓練法の詳しいやり方については何冊か書籍も出ているので、興味のある方は読んでみてください。


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