2015/08/11

高齢者の夜間熱中症が増加

猛暑日が続き、全国で熱中症による救急搬送が増えています。「こまめに水分補給を・・・」とよく言われますが、水分補給だけでは防げないのが熱中症です。

熱中症は、高温・多湿の環境で大量に汗をかき、体内の水分や塩分、糖分、ミネラルが不足したり、体温調節ができなくなってしまうことにより発症します。
初期症状は、めまいや頭痛、吐き気などですが、次第に血圧の低下、疲労感、おう吐などの症状が現れます。さらに脱水症状が進行し、体温調節機能が働かなくなると、体温が40℃を超えてひきつけや意識障害を起こします。

高齢者の場合は、寝ている間に熱中症が進行する「夜間熱中症」が増加しているそうなので、注意が必要です。最近の住宅は気密性が高く、夜になって外気温が下がっても室温は下がりにくく、高温・高湿度の環境の中で寝ていることになります。
また、高齢者は睡眠中に汗をかいて水分が多量に失われても「のどが渇いた」と自覚しにくく、対応が遅れがちです。

夜間熱中症を防ぐためには、窓を開けて通気性をよくする必要がありますが、無理な場合はエアコンや冷風機などで室内の温度と湿度を調整するようにしましょう。また、いつでも水分が取れるように、枕元に冷たい飲み物を用意しておくのもひとつの方法です。


人気の投稿