2015/10/29

舌の色で健康状態がわかる

歯や歯ぐきについては常に清潔にしようと心がけている方も「舌」に関しては無頓着になりがちです。しかし「舌は健康のバロメーター」と言われるように、舌の色を時々観察することにより、全身の健康状態を知ることもできます。

鏡で舌を見てみると、多くの場合、うっすらと白っぽいものがかかっています。これは「舌苔(ぜったい)」というもので、舌から剥がれた上皮細胞や細菌、食べ物のカスなどが溜まって付着しているものです。
舌の表面が白いのは正常な状態なので、何の問題もありませんが、白い部分がいつもより厚くなっている場合は、免疫力や体力が落ちている時なので、体調や日常生活をもう一度見直してみてください。
また、黄色っぽい舌苔は喫煙者に多く見られますが、食べ過ぎや飲み過ぎによる胃の異常、便秘なども考えられます。
赤紫や青っぽい舌苔は冷え性の人に多く、手足の先端や腰などの血行不良が疑われます。
黒っぽい舌苔は、高熱を出したり脱水症状を起こしている時によく見られますが、感染症や炎症性疾患の影響が考えられます。抗生物質やステロイド剤などの長期服用でカビ菌の一種であるカンジダ菌が増え、舌苔が黒っぽくなることもあります。

いずれにしても、舌の色がいつもと違うと感じたら、かかりつけの医院や内科、口腔外科などで診察を受けるようにしましょう。
また、正常な舌苔の場合でも、口臭の原因となる場合があります。この場合は、市販の舌ブラシなどを使用して丁寧に取り除くようにしてください。通常の歯ブラシなどでゴシゴシこすり落とすと、舌に傷がついて痛むことがあるので避けてください。


人気の投稿