2016/08/07

膝の痛みとグルコサミンサプリメント

シニアに人気のサプリメントのひとつに、「グルコサミン」があります。グルコサミンはエビやカニに含まれるキチン質を原料として作られていますが、膝関節の痛みに効くといった宣伝文句とともに色々な種類のものが販売されています。

多くのシニアの方を悩ませる膝の痛みは、「変形性膝関節症」というもので、骨と骨とをつなぐ関節の部分の老化や変形が原因で起こります。関節部には、骨同士の摩擦をスムーズにするために柔らかい軟骨がついていて、さらに骨の滑りを良くするために「関節液」というものが存在します。
この軟骨や関節液の成分となっているのが、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などですが、これをひとまとめにしてサプリメントとして製品化されているものもあります。

特にグルコサミンは軟骨の原料となる成分で抗炎症作用もあるため、膝の痛みを軽減したいという目的でサプリメントを購入する方も多いようです。
しかし、グルコサミンは皮膚や血管などほかの場所にも存在し、都合よく膝の関節部に運ばれるとは限りません。膝関節の老化や変形が軽い場合は、痛みが和らいだ例があるようですが、重症化している場合は確実な効果は確認されていないようです。

しかし、変形性膝関節症の予防や、骨と関節部の健康のためにグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などが配合されたサプリメントを摂るのはおすすめです。コラーゲンやヒアルロン酸は、肌の潤いを保つ成分としても良く知られています。
過剰摂取による副作用の報告は今のところないようですが、一日の摂取量は守るようにしましょう。



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