2012/05/13

河内晩柑の健康効果

今の時期、柑橘類が好きなシニアの方におすすめなのが「河内晩柑(かわちばんかん)」です。
河内晩柑(かわちばんかん)とは、文旦の突然変異から生まれたミカン科の果物の一種ですが、熊本県熊本市河内町で発見され、遅い時期に採れることからその名がつけられています。また、「愛南ゴールド(あいなんゴールド)」、「美生柑(みしょうかん)」といった名前でも呼ばれています。
果皮が黄色で、外観からするとグレープフルーツに似ているため、「和製グレープフルーツ」とも呼ばれますが、味はまったく異なります。水分が多く、さっぱりとした甘さと酸味があり、グレープフルーツのような苦味はあまりありません。どちらかと言えば、文旦に似た味と言えます。

この河内晩柑には、他の柑橘類と同様に美容と健康に良いビタミンCや食物繊維のペクチンなどが豊富に含まれていますが、実の周りについている白い部分には、ポリフェノールの一種であるビタミンPも含まれており、高コレステロールや高血圧改善効果、抗アレルギー作用などがあります。
また、果皮には発がん抑制作用のある「オーラプテン」という物質が、他の柑橘類に比べて多く含まれていることが、松山大薬学部の天倉吉章教授の研究により明らかにされました。そのほか、アルツハイマー病を予防する「ヘプタメトキシフラボン」という物質が含まれていることもわかりました。

この河内晩柑、生産量は日本の柑橘類全体の1%にも満たないと言われ、店頭で見かけることは殆どありませんが、ネットでお取り寄せすることは可能です。
ちょっと汗ばむことの多くなったこの季節、冷蔵庫で冷やした河内晩柑を食べて、心身ともにリフレッシュしましょう。

人気の投稿