2011/01/29

糖尿病の予防と改善に菊芋(キクイモ)を食べよう

菊芋(キクイモ)は、ちょうど今の時期に出回っていますが、一見すると根ショウガのような形をしています。この菊芋には、血糖値を下げて糖尿病の予防と改善に効果があるとして注目されています。
菊芋には、天然のインスリンとも言われる「イヌリン」という食物繊維が含まれています。イヌリンは、胃腸で水分を吸収するときに腸内の糖を一緒に巻き込んで、体外へ排出する働きがあります。その結果、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病を改善すると考えられており、医療現場でも注目されています。

菊芋はイモ類でありながら、でんぷんを殆ど含んでおらず60%が植物繊維のため、便秘の改善や中性脂肪の減少、肝機能の改善、新陳代謝の促進、すい臓機能の改善などの効果もあるとされています。
そのほか、イヌリンにはコレステロールの吸収を阻害して体外に排出する働きや、塩分過多による血圧上昇を抑える働きも認められています。イヌリンのほかにも菊芋には、ミネラル、ビタミン、酵素、必須アミノ酸などの健康に良い成分がたくさん含まれています。菊芋は生活習慣病予防のためにも是非、食べるようにしたいですね。

菊芋を手軽に食べるには、歯ブラシなどで汚れを落とし良く洗った後に、皮付きのままアルミホイルに2~3個包んで、ストーブの上に置いておき、焼き芋のように柔らかくなったら食べるという方法がおすすめです。
また、皮をむいて水洗いし、スライスして生のままサラダにしたり、天ぷらにしたり、漬物にしたり、味噌汁の具にしたり、きんぴら風にしてもおいしくいただけます。

2011/01/23

風邪のひきはじめにたまご酒

ちょっと悪寒がして「風邪をひいたかな?」と思ったら、たまご酒を作って飲んでみましょう。たまご酒は、風邪を早めに治す方法として昔から伝わって来ましたが、それにはきちんとした科学的根拠もあります。たまご酒を作る時に使う日本酒に含まれるアルコールには、体温を上げて血行を良くする働きがあります。また、風邪のウィルスと闘うための重要な栄養素となる糖分やアミノ酸も含まれています。
たまごには、良質なタンパク質をはじめ、カルシウム・ナトリウム・ビタミンA・B群・Dなどが含まれており、体力の消耗を防いで抵抗力を高めます。また、卵白に含まれる「塩化リゾチウム」には、ウィルスの細胞壁を分解して殺してしまう働きがあり、卵白アルブムンには免疫力を強化する働きがあります。
たまご酒は、まさに日本酒とたまごの相乗効果によって風邪を撃退してくれる特効薬と言えます。
簡単なたまご酒の作り方をご紹介しますので、風邪のひきはじめに是非ためしてみてください。

たまご酒の作り方
・日本酒1カップを鍋に入れて沸騰させ、アルコール分を飛ばします。
・火を弱め、たまご1個を溶きほぐして入れ、ゆっくりとかき混ぜます。
・火を止め、好みで砂糖かはちみつを入れて出来上がりです。
※風邪を治す有効成分、「塩化リゾチウム」は熱に弱い性質があるので、たまごを加えるときは、必ず弱火にしてゆっくりとかきまぜるようにしてください。

2011/01/13

お酒の飲みすぎと肝臓の疲れ

年末、年始とお酒を飲む機会の多かったシニアの方は、ひょっとして肝臓が疲れているかもしれません。体内にアルコールが入ると、肝臓によってエネルギー源に変えられ、炭酸ガスと水に分解されて排出されます。しかし、毎日のように大量にアルコールが肝臓に送られると、肝臓はアルコールの処理に追われて疲れてしまい、脂肪を分解する余裕がなくなってしまいます。すると、中性脂肪が肝細胞につき、アルコール性肝臓病のひとつである「脂肪肝」という病気になってしまいます。
脂肪肝はアルコール性肝臓病の中でも軽いほうですが、無症状のことが多く、定期健診などで偶然見つかるケースが多くなっています。この脂肪肝は、肥満や糖尿病が原因のこともありますが、お酒の飲みすぎによる脂肪肝は、禁酒して食事に気をつければ短期間で改善します。
しかし、脂肪肝をそのままにお酒を飲み続けると、アルコール性肝炎や、肝細胞が繊維状に硬くなってしまう肝硬変へと悪化してしまいます。肝硬変は、アルコール性肝臓病の最終段階と言われ、腹水、黄疸、吐血などの重大な症状が現れ、命の危険にもさらされます。また、肝硬変になるくらいアルコールを大量に飲み続ける人の多くは、「アルコール依存症」になっている可能性も高く、そうなると回復も困難になります。

肝臓は、疲れていても自覚症状が殆どありません。このところお酒を飲む機会の多かったシニアの方は、しばらくの間、お酒を控えめにして肝臓を休ませてあげてください。また、不安な方は、病院で血液検査を受けてみましょう。

2011/01/08

肌が乾燥するとかゆみが出るのはなぜか

気温が低く、空気が乾燥している今の時期、乾燥肌によるかゆみに悩まされているシニアの方が多くなっています。かゆみは主に太ももやすね、腕、腰、わき腹などに生じ、かゆくて眠れない場合もあります。
このように、肌が乾燥するとかゆみが出るのはなぜなのでしょうか。

人間の肌はもともと角質層にある水分と自然に分泌される皮脂で、天然の保湿クリームを作り出し、それがバリアとなってさまざまな外的刺激から肌を守っています。しかし、肌が乾燥すると角質層の水分や脂質が失われ、細胞間に隙間ができて外部からの刺激を受けやすくなります。すると角質層の奥の真皮部分にある、かゆみの刺激を脳に伝える神経が表面まで伸びて来ます。このかゆみを感じる神経が外部からの刺激を直接受けるようになるため、かゆみを感じるようになってしまうのです。かゆいからと言ってかいてしまうと、その神経を刺激してますますかゆくなってしまいます。

このような乾燥肌から来るかゆみを改善するには、まず乾燥肌を改善することが先決です。入浴方法や洗顔方法、生活環境などを見直し、乾燥肌を改善して角質層を元の状態に戻しましょう。肌が乾燥しがちなシニアの方は、天然の保湿クリームを落とさないために、熱い湯の使用は避け、洗剤なども直接肌につけないように工夫しましょう。また、部屋の湿度を適度に保つことも大切です。

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