2010/08/13

高齢者のあせもと接触性皮膚炎

暑い日が続き、あせもに悩まされているシニアの方も多いようです。あせもは、汗を出す管(汗の吹き出し口)が、汗が一度に大量に出ることで、塞がれてしまうことが原因で起こります。高齢者の場合は、赤みがかった炎症を起こす「赤いあせも」が多いですが、あせもとばかり思っていたら実は「接触性皮膚炎」だったというケースも多いようです。

見た目には、あせもと同じような症状ですが、「接触性皮膚炎」の場合は、塩分やアンモニアなどの汗の残留物が皮膚を刺激して起こります。汗によるかぶれと言えますが、首筋や背中など汗を多くかく部分に、かなり広範囲に、また短時間に赤いブツブツができます。
このような汗による接触性皮膚炎は、乾燥や摩擦などで、皮膚が弱くなっている部分に起こりやすく、特に高齢者は注意が必要です。

この汗による接触性皮膚炎を防ぐには、高温多湿の環境を避け、なるべく汗をかかないようにすることが第一です。また、汗をかいたら早めにシャワーやお風呂で汗を洗い流すようにしましょう。ただし、石鹸で洗いすぎると皮膚を保護している脂分まで落としてしまい、かえって皮膚を弱めてしまうこともあるので注意してください。
汗による接触性皮膚炎は、皮膚科にて診察を受け、処方されたステロイド系の塗り薬などですぐに治りますが、繰り返さないようにすることが大切です。

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