2009/09/29

スポーツと血圧の関係

各地で運動会なども行われ、スポーツをするには絶好の季節になりましたね。秋晴れの下、汗を流すのは本当に気持ちのいいものです。ただし、普段から血圧の高いシニアの方はスポーツをする時はちょっと注意してください。
軽い運動、特に有酸素運動は高血圧の予防や改善にとても良いのですが、運動の仕方をちょっと間違えるとよけいに血圧が上がってしまう場合があるからです。たとえば、ハアハアしながら走ったり、息をこらえて重いものを持ち上げたりする運動は急激に血圧上昇が起こります。その結果、心筋梗塞や脳卒中のような重大な事態を引き起こす可能性があります。
特に重症高血圧の方や、心臓や血管に病気を持っている方はスポーツをする時は要注意です。体に負荷がかかり過ぎ、運動中に血圧上昇により発作がおこる事があるからです。このような方は、必ず主治医に相談をしてから無理のないスポーツを始めるようにしましょう。また、始める時には、準備運動(ウォーミングアップ)などを充分に行い、体を温めてから行うようにしましょう。

運動会への参加を勧められる事があったら、体に無理のかからない競技を選びましょう。一般にリレーや綱引きなど、勝敗を決めるための競技は、血圧が高くなる傾向がありますので、注意してください。体に無理がかからず、気持ちよい汗がかけるスポーツを楽しみましょう。

2009/09/19

物忘れを防ぐには?

最近、ちょっとした事が思い出せない、忘れっぽくなったという事ありませんか?「もしかして、認知症では・・・」と心配しているシニアの方もいるかも知れませんね。しかし、そんなふうに心配している人のうち90パーセントは単なる加齢によるもので、認知症ではないそうです。

忘れっぽくなったと言っても、何かヒントを与えれば思い出す程度のもの忘れは、正常なもの忘れの範囲で、アルツハイマー病などの前兆となる病的な物忘れは、ヒントを与えても思い出す事ができなくなります。また、数分前の会話や出来事を忘れてしまったり、同じ事を何度も質問したり、新しい事が覚えられない、捜し物が増えるなどの症状が現れます。物忘れがひどくなったという意識がなく、作り話をして物忘れをごまかす事もあります。このような病的な物忘れの場合は、本人は気付かないため、家族が気付くという場合が殆どです。

加齢による物忘れは、脳が衰えて行く事が原因なので、それを防ぐには、脳を活性化する必要があります。体のどの部分でもそうですが、脳も使わなくなると機能が衰えて来るのです。「最近、物忘れをするようになった」と感じたら、危険信号ととらえ、意識して脳を活性化させましょう。
毎日、たくさんの事に興味を持ち、感動したり、手先を動かしたり、新聞や本を声を出して読んだり、意識して暗算をしたり、頭を使って考えたりしましょう。他にも適度に運動したり、栄養バランスの良い食事を取ったり、規則正しい生活をする事も大切です。
家に閉じこもらず、趣味を持って活動したり、人と会話をしたり、大声で笑ったりする事は脳の活性化にとても役立ちます。
また、サプリメントの中でも、イチョウ葉エキスやDHA,EPA,レシチン、カルニチン、アスタキサンチンなどは脳の活性化に効果的であると言われています。

2009/09/10

夏の疲れを早めに回復するには?

9月になっても夏の疲れがなかなか取れない場合があります。
全身が疲れていたり、何となく元気が出ない、何もやる気がおきない、食欲が出ない、イライラして眠れない、風をひいている訳ではないのに熱っぽい、めまいや立ちくらみがするなどの症状があるシニアの方は、夏バテの症状が長引いている可能性があります。
夏バテは、暑い外気と冷房のきいた室内を行ったり来たりを繰り返すうちに、体温を一定に保とうとする自律神経が対応しきれなくなって起きてくる症状です。
また、大量に汗をかいて水分が不足しているのに、水分補給が十分に行われなかった場合も夏バテの症状が起こります。
さわやかで、気持ちの良い秋を満喫するためにも、夏バテの症状を早めに回復したいですね。
そのためには、良質なタンパク質を摂ったり、旬の野菜をたくさん食べて、栄養補給をしましょう。夏の間、冷たいものを食べて疲れた胃腸の働きが少しづつ回復して来ます。また、生活のリズムを整えて、自律神経を正常な状態に戻す事も大切です。ぬるめのお湯にゆっくりつかってリラックスしたり、睡眠を十分にとるのも夏の疲れをとるのに効果的です。
夏の疲れがとれたら、朝夕過ごしやすくなって来た今の時期、外に出てウォーキングやジョギングを楽しみ、体力づくりを始めてみましょう。

2009/09/04

認知症やパーキンソン病にタンゴセラピー

アルツハイマー型認知症や、パーキンソン病などのさまざまな治療にタンゴを利用する「タンゴセラピー」が話題になっています。
タンゴは元々、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町から始まったものですが、ヨーロッパからの貧しい移民達が、異国での寂しさやうっせきするやりきれなさを吐き出すように踊り始めたのが始まりといわれています。最初は男性同士で踊っていましたが、現在は男女がペアを組んで踊るのが一般的です。

アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が急激に減ってしまい、脳が萎縮して記憶障害や知能低下がおきて来ますが、タンゴセラピーを治療に取り入れ、進行を遅らせたり、改善させたりするという試みが各国で行われています。

また、パーキンソン病は、肉体的・精神的運動に困難をきたす症状を持つ神経病のひとつですが、タンゴがこの病に苦しむ人達の作業療法として、取り入れられている病院もあります。ブエノスアイレス市のオスピタル・クリニカ病院ではリハビリの補助と、患者の感情の支えとしてタンゴを実践するグループを創設したそうです。

タンゴは、足を複雑にからませながら踊るので、一見、難しいダンスと思われがちですが、運動や音楽が苦手な初心者でも簡単に踊れるという特徴があります。キリッと背筋を伸ばし、リズムにのってリラックスして踊るので、体幹部が鍛えられ、余分な脂肪が取れてくると同時に、精神的にも癒され、日頃のストレスや疲れが解消します。
健康なシニアの方も、タンゴに挑戦して生き生きライフを楽しむのもいいかも知れませんね。

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