2015/01/08

もちによる窒息事故を防ぐには?

毎年、1月に多いのが高齢者のもちによる窒息事故です。もちをのどに詰まらせたことによる救急搬送は、70代、80代が最も多くなっていますが、時には小さな子供や20代、30代の若い世代の場合もあるそうなので、注意が必要です。

日本人が大好きなもちは、とても粘着性があります。煮たばかり、あるいは焼いたばかりの熱々のもちは柔らかいものの、ちょっと温度が下がると硬くなります。口に入れた瞬間は柔らかくても、噛んでのどを通る時にはいくぶん硬くなっているため、食道や気管に詰まりやすくなります。
もちを食べるときには、この温度差による変化を頭に入れておきましょう。

また、高齢者の場合、噛む力が弱くなっているため、よく噛まずに大きな塊のまま飲み込もうとしてしまいがちです。さらに唾液の量も減少している場合が多く、ますますのどに詰まりやすくなります。
食べ物を飲みこむ際の「嚥下(えんか)反射」機能が、加齢に伴い低下してくるので、うまく飲み込めずにのどに詰まってしまうこともあります。

もちを安全においしく食べるためにも、家族に高齢者や小さな子どもがいる場合は、ちょっとした工夫が必要です。焼く前、あるいは煮る前のもちをなるべく小さくカットしておきましょう。
また、唾液の減少を補う意味でも、お茶やスープを飲みながらもちを食べるようにすると、もちがのどにつかえるのを防ぐことができます。






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