2013/12/25

シニアと肺炎

シニアにとって、寒い季節の風邪は要注意ですが、同時に肺炎にも注意する必要があります。
悪寒や咳、痰など、風邪と同じような症状がなかなか治らず、38度以上の高熱が3日以上も続いている場合は、肺炎である可能性があるからです。
肺炎は、肺炎球菌などの病原菌やその他のウィルスが肺に入り込み、炎症が起こった時に発症します。体力や免疫力があれば、病原菌やウィルスを排除する働きがあるため、肺炎までは至りませんが、高齢になればなるほどその力が弱くなっています。

家族に要介護高齢者がいる場合は、特に注意が必要です。唾液や飲み物が気管に入り、唾液に含まれる細菌が肺炎を引き起こす「誤嚥(ごえん)性肺炎」というものもあるからです。
風邪のような症状が1週間以上も続き、色のついた膿状の痰が出たり、熱が下がらなかったり、胸の痛みや息切れなどの症状がある場合は、早めに病院で診察を受けてください。
肺炎とわかった場合、抗菌薬などを使用して適切な治療を受ければ、1~2週間ほどで回復しますが、重症化した場合は命にかかわることもあります。
また、風邪や肺炎にかからないよう、常日頃から栄養のバランスに留意し、体力や免疫力をつけておくことも大切です。


2013/11/13

平衡感覚を鍛える閉眼片足立ち

ちょっとつまずいただけで転んでしまう。その拍子に手や足を骨折してしまい、最悪の場合は寝たきりになってしまうということがあります。
加齢とともに、骨が老化し骨折しやすくなるのもひとつの原因ですが、平衡感覚(バランス感覚)の衰えも見逃せません。平衡感覚が優れていれば、たとえつまずいてもすぐに体勢を立て直すことができ、転倒を避けることができます。

骨の老化は、カルシウムを含む食品を多く摂る必要がありますが、平衡感覚は、簡単な運動で鍛えることができます。
それがが「閉眼片足立ち」というもので、運動能力テストにも使われています。やり方は簡単で、目を閉じ、両手を腰に当てて片足で立ち、バランスを崩さずに何秒立っていられるかを測定します。上げる足の高さや位置は自由で、軸足が動いてしまったり、足を下ろしてしまった時点で終了となります。

60代後半から70代では、10秒立っていられれば及第点ですが、できれば30秒以上を目標としたいところです。最初は、どうしてもフラフラしたり、よろめいたりするので、机やテーブルなどに手をついてやってみてください。上げる足を交互に、毎日2~3回ほどやることにより、平衡感覚が鍛えられ、転倒による骨折の危険性を減らすことができます。
また、この閉眼片足立ちをすることにより、足から腰への筋肉が強化されるとともに、小脳や耳の奥の三半規管の働きも活発になります。そのため、認知症の予防や耳鳴りの改善にも有効とされています。



2013/10/22

台風が近づくと体調が悪くなるのはなぜか

このところ毎週のように台風が日本列島に接近したり、時には上陸したりしていますが、台風が近づくたびに体調が悪くなるということがあります。特に慢性的な腰痛や膝痛、頭痛、肩こりや首こり、耳鳴り、めまい、喘息などの症状は、台風の接近に伴い、悪化しがちです。

その原因は、はっきりとは解明されていませんが、気圧の変化が自律神経に影響を及ぼしているためと考えられています。台風が近づいて気圧が下がると自律神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。その結果、血流が変調をきたし、動悸やのぼせ、めまい、耳鳴り、頭痛などの不定愁訴のような症状が出やすくなります。
交感神経が必要以上に活発化すると、腰や膝などの痛みのある部分を刺激し、より強く痛みを感じるようになります。また、気圧の低下に伴い、体内に「ヒスタミン」という物質が増えるため、喘息などのアレルギーの症状も悪化すると考えられています。
さらに、台風という自然の驚異に対して、どんよりとした空模様や恐怖や不安などが精神的ストレスを増大させ、それが症状の悪化に追いうちをかける事もあります。

このような台風に伴う体調悪化を防ぐには、普段から全身の血行を良くしておいたり、乾布摩擦などで自律神経を鍛えておくと効果的です。しかし、症状がつらい場合は薬を飲んだり、マッサージをするなどの対処療法で乗り切りましょう。
台風の季節が過ぎ、天候が安定して来れば、症状もおさまって来ます。


2013/10/10

老化物質AGEとアンチエイジング

生きている以上、誰でも老化は避けられませんが、同じ年齢でも妙に若々しい人となぜか老けている人がいます。その差はどこから来るのか、はっきりとは解明されていませんが、最近の研究により、老化の原因となる物質のひとつにAGEというものがあることがわかってきました。
「AGE]とは、「Advanced Glycation End Products」の略で、「終末糖化産物」と訳されます。AGEは、血液中の余分な糖がタンパク質と結びついて作られます。食事をすると血液中の糖分が増加しますが、エネルギーとして使いきれず、また肝臓や脂肪細胞にも取り込まれきれなかった糖分は血液中に残ってしまいます。この血液中に残った糖分がタンパク質と結合してAGEに変化し、さまざまな老化現象を引き起こします。

皮膚にAGEがたまると、シミやシワ、くすみを促進させ、血管にたまると弾力性を失わせ動脈硬化を促進させます。また、骨や筋肉を弱くしたり、認知症の原因になったりと、老化現象の殆どにかかわっていると言っても過言ではありません。
アンチエイジングのためには、このAGEを増やさないようにすることが大切です。そのためには、糖分や脂肪分の多い食品をなるべく避け、調理方法を工夫する必要があります。糖質とタンパク質の両方を含む食品は、加熱すると焦げてきつね色になったり褐色になったりしますが、ここでAGEが大量に発生するからです。調理過程でAGEの発生を抑えるには、揚げたり焼いたりするよりは、茹でることです。
そうは言っても、焦げたほうがおいしいという料理もあるのですが、その場合はなるべく短時間で調理をするようにしましょう。
また、食後は体操などをして体を動かすようにすると、AGEの発生を抑えることができます。


2013/09/09

美容にも健康にも良いさつまいも

さつまいもは、現代では一年中出回っていますが、本来は9月から11月が旬です。本当においしいさつまいもを食べるなら、今がチャンスを言えますね。
さつまいもをたくさん食べると太るのではないかと思われがちですが、実際は同じ量のごはんと比べるとさつまいものほうがカロリーが低いことがわかっています。

また、さつまいもは美容にも健康にも良い、すばらしい野菜であることもわかっています。主成分はでん粉ですが、各種ビタミンやミネラル類も豊富に含まれています。りんごの10倍以上も含まれているビタミンC は、きれいな肌を作るのに役立ちます。皮膚の乾燥を予防するビタミンAや、健康な皮膚や粘膜を作るビタミンB2、血行を良くして若々しい肌を保つビタミンEもたっぷり含まれています。

さつまいもには、セルロース・ペクチンなどの食物繊維が非常に多く含まれているため、便秘を改善する効果があるほか、血液中のコレステロールを低下させ、血糖値をコントロールする働きもあります。ミネラルのひとつであるカリウムも多く含まれていますが、このカリウムにはナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧予防にも効果的です。

このように、さつまいもはシニアにとっても美容にも健康にも良く、老化防止にも効果的ですが、一度に食べ過ぎないように注意してください。食べ過ぎると、腸内で吸収しきれなかったでん粉が腸内細菌の栄養源となってしまうため、ガスが発生しやすいからです。


2013/08/17

水中ウォーキングで効果的にダイエット

この夏、効果的に肥満を解消したいというシニアの方におすすめなのが、水中ウォーキングです。水泳がダイエットに良いということは良く言われますが、それは陸上に比べ水中では消費カロリーがかなり高くなるからです。
バタフライやクロールでは、1時間あたり1000キロカロリー以上も消費しますが、水の中を歩く水中ウォーキングだけでもかなりのカロリーを消費するため、効果的にダイエットをすることができます。

水中ウォーキングでの消費カロリーは、陸上でのウォーキングよりも高く、その割りに体への負担は小さくて済みます。水の中では、浮力が働くため体重が約10分の1ほどになるので、腰や脚、膝などへの負荷があまりかからないからです。
また、水の中に入ると水圧が身体にかかりますが、それによって腹筋や背筋など色々な筋肉が自然に鍛えられ、太りにくい身体へと変えることができます。全身の血管も圧迫刺激を受けて血液循環が良くなり、冷え性が改善したり、新陳代謝も活発になるという嬉しい作用も期待できます。

食事制限やほかの運動によるダイエット法は、どうしてもつらさを伴いますが、水中ウォーキングによるダイエットは、水の力を利用して楽しく行うことができます。
ただし、消費カロリーが多い分、知らないうちに疲労がたまるので、あまり長時間のウォーキングは避けるようにしましょう。また、水の中であっても汗を大量にかくので、水分の補給は忘れずに行ってください。

2013/08/05

汗をかいてデトックスしよう

デトックスとは、体の中に溜まった毒を出すことですが、汗をたくさんかく夏はこのデトックスに最適な季節と言えます。
どんなに気をつけていても、体の中には大気汚染や残留農薬、食品添加物、薬剤などから取り込んでしまった有害物質が溜まってしまいますが、あまりにたくさん溜まってしまうと、色々な体の不調となって現れます。疲労感が抜けず、いつも疲れていたり、頭痛や肩こりに悩まされたり、老化が促進されたり、ガンなどの病気にもかかりやすくなります。
それを避けるためにも、意識してデトックスをする必要があります。体内の有害物質は、主に便や尿、汗などから排出されますが、この排出の速度を速くすれば毒出しが進んで、体の中がきれいになり、体調不良も改善されます。

便や尿からの排出を促進するには、腸の働きを良くしておく必要がありますが、そのためには食物繊維や発酵食品を積極的に摂ると効果的です。
そして、大量に汗をかくことにより、汗腺からも老廃物質や有害ミネラルなどが排出されます。暑いからと言ってクーラーのある部屋に閉じこもってばかりいると、この「汗をかく」という人間にとって大切な機能が弱ってしまいます。その結果、汗腺からの毒素の排出ができなくなるばかりではなく、体温を調整するという汗本来の働きまでも弱ってしまいます。
夏はやはり、たくさんの汗をかくことが、健康増進にも良いと言えます。しかし、無理に暑い場所でがまんしていると、熱中症の危険があることも忘れないでください。
水分の補給を行いながら、無理のない程度に気持ちよい汗を流しましょう。

2013/07/20

老人性難聴は治らない?

65歳以上の4人に1人が悩まされているという老人性難聴。最近、「玄関のチャイムの音が聴こえない時がある」とか、「テレビのボリュームを上げないと何を言っているのかわからない」というような症状が出たら要注意です。このような症状を最初に自覚するのは、50代から60代が多くなっていますが、年齢が上がるほど聴こえの状態は悪くなるようです。
老人性難聴は、聴覚機能全体の老化現象が原因なので、誰にでも起こり得る可能性はあります。初期には高い音が聴こえにくくなり、進行すると低い音も聴こえにくくなります。

では、この老人性難聴は治らないのでしょうか?
病院では、ビタミン剤や血液循環促進剤、抗ヒスタミン剤などの薬物療法が主に行われますが、残念ながら完全に治すのは現代の医学では難しいようです。
ただし、努力することにより難聴を改善したり、進行を遅らせることはできるようです。そのためには、耳の周囲と全身の血液循環を良くしておくことが大切です。耳の周囲のマッサージやツボ押しをしたり、軽い運動をしたりすることも有効です。

耳を酷使しないようにすることも大切ですが、耳が聴こえにくいからと言って誰とも話をせず、テレビやラジオも聴かないといった生活を続けるのは逆効果になります。使わない筋肉が退化して行くように、聴力もまったく使わなければ退化して行くからです。
耳が聴こえにくくなると、何度も聞き返すのもおっくうになってしまい、つらいものですが、できる限り自分の耳で聴くという姿勢も大切です。もちろん、日常生活に支障をきたすようなら補聴器の使用も検討してみる価値があります。視力が悪くなったときにメガネをかけるのと同じように、補聴器をつけたことにより、劇的に音が聴こえるようになれば、毎日の生活自体が楽しくなります。



2013/07/16

青しそのアンチエイジング効果とは?

今が旬の青しそ(大葉)ですが、そうめんや冷奴、刺身などに添えると、みずみずしい緑色が映え、食欲をそそります。
この青しそには、アンチエイジング効果(老化防止効果)があると言われますが、それはβ-カロテンとα-リノレン酸が大量に含まれているからです。
体の中に活性酸素が増えると老化が促進されますが、β-カロテンには抗酸化作用があり、その効果はビタミンCの1000倍とも言われます。また、β-カロテンには粘膜を強化して免疫力を高める効果があるため、色々な感染症にかかりにくくなったり、ガン予防にもなります。

α-リノレン酸は、必須脂肪酸の一種で細胞膜の材料になる物質ですが、健康な肌細胞を作る上でも欠かせない物質です。肌が乾燥しがちなシニアの方は、このα-リノレン酸が不足している可能性があります。しみやシワ、肌荒れなどのトラブルを防ぐには、α-リノレン酸をたっぷりと補っておく必要があります。

ほかにも青しそには、アトピーや花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果、血液サラサラ効果、血栓を溶かす効果、血管を拡張して血圧を下げる効果などがあることも知られており、さまざまな生活習慣病の予防にも役立ちます。
ビタミンやミネラルも豊富に含まれているため、食欲がないときの栄養補給にもなります。
できれば、プランターなどに種を蒔き、数株植えておきましょう。次から次へと新しい葉が出るので、新鮮で無農薬の青しそがいつでも食べられます。


2013/07/09

シニアの加齢臭と疲労臭

加齢臭という言葉が一般に広く知られるようになり、加齢臭対策グッズも色々なものが販売されるようになりました。大量に汗をかく季節は、加齢臭対策をしっかりと行いたいですね。
ところで、シニアにとって注意しなければならないのは、加齢臭のほかにも疲労臭というものがあることです。加齢臭は、皮膚表面の皮脂が酸化するために発する臭いで、あぶらが腐敗したような臭いですが、疲労臭のほうは、ちょっと異なった臭いです。

疲労臭は、その字の通りに疲労が溜まることが原因で発する臭いです。疲労が溜まると肝臓の機能が落ちて分解しきれなかったアンモニアが、汗と一緒に出てきます。そして、特有のツンとした臭いになるわけですが、汗の臭いや加齢臭も一緒になると何とも言えない独特な臭いとなります。
最近は、若い女性にも増えているという疲労臭ですが、アルコールを大量に飲む方や肝臓が弱っているシニアの方も要注意です。

加齢臭や疲労臭を防ぐために、すぐにでもできる対策は、常に体を清潔にしておくことです。汗をかいたらすぐにタオルなどで拭き取りましょう。そのままにしておくと、雑菌が繁殖し、ますます強烈な臭いを発するようになります。
また、汗で濡れた肌着はすぐに着替えるようにしましょう。
いつでも着替えができるように、夏は風通しが良く洗濯しやすい肌着を多めに用意しておくといいですね。

2013/06/25

生姜とコレステロールの関係

生姜には、色々な効果・効能がありますが、コレステロール値が気になるという方にもおすすめの食材です。生姜には、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やして脂質異常を改善する働きがあるからです。
コレステロールは、もともと私達の身体の細胞の膜になったり、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料にもなるので、必要不可欠なものです。しかし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増えすぎると脂質異常症を招き、さらには動脈硬化を悪化させ脳卒中や心臓病などの生活習慣病のリスクを高めます。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やせば、リスクを低くすることができますが、そのために有効な方法のひとつが生姜の摂取です。

生姜は、生のままスライスして食べたり、すりおろして冷奴にのせたり、漬物にしたり、あるいは肉にまぶして生姜焼きにしたりと、色々な食べ方ができます。一日3gのショウガ粉末を1.5ヶ月間摂り続けた場合、3ヶ月くらいで脂質異常が改善されたという臨床研究もありましたが、毎日少しずつ食べることにより、悪玉コレステロールの減少が期待できます。
生姜には、脂質異常を改善する働きのほかにも、消化吸収を促進したり、抗菌・解毒効果、血液サラサラ効果、免疫力アップ効果などがあるので、特に体力が消耗しやすい真夏には積極的に摂りたい食材です。


2013/06/11

黒酢を飲んで血圧を下げる

酢には、さまざまな健康効果・美容効果がありますが、特に血圧の高いシニアの方には黒酢がおすすめです。黒酢は、発酵・熟成期間が長いため、通常の穀物酢に比べアミノ酸や有機酸、ビタミン類・ミネラル類の含有量が圧倒的に多いという特徴があります。
血圧を下げる効果があるとされているのは、黒酢に多く含まれている「アミノ酸」ですが、全身の細胞の原料となるアミノ酸には、血行促進作用や血圧安定作用があります。

また、酢の主成分である酢酸が細胞に取り込まれると「アデノシン」という物質が出てきますが、このアデノシンは血管の壁に作用して血管を拡げます。
さらに黒酢に含まれている「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」は、血圧を上げようとする物質を抑えこむ働きがあります。高血圧の治療薬として使われている「ACE阻害薬」と同じような作用があるため、血圧低下が期待できます。
そのほか、黒酢には血液サラサラ効果や、コレステロール抑制効果があることも知られていますが、いずれも血圧を下げる方向へと働きます。

このように黒酢には、血圧の高い人にとっては理想的な飲み物ですが、その働きには持続性がないため、効果を実感するには、毎日摂る必要があります。血圧を下げるのに必要な量は、一日大さじ1杯程度ですが、そのままストレートで飲むのは胃腸への刺激も強すぎるため、牛乳やジュース、水、お湯などで薄めて飲むようにしましょう。また、酢の物などの料理に使うのもおすすめです。


2013/06/08

梅雨時の膝の痛み・原因は?

今年もジメジメとした梅雨の季節がやって来ましたが、梅雨になると膝や腰、その他の関節の痛みがひどくなる傾向があります。このような天候によってひどくなる痛みを「天気痛」などとも言っています。
その原因ははっきりとはわかっていませんが、気温の変化に身体がついて行けなくて調節機能がうまく働かなくなることが影響しているようです。自律神経のバランスが乱れ、何となくだるく、疲れやすく、身体を動かすのがおっくうになり、痛みに対しては必要以上に敏感になります。また、雨ばかり降っているので外出の機会も減り、家にこもりがちになるので、血流も悪くなります。

さらに、気圧が低い雨の日は、体内でヒスタミンという物質が増加します。ヒスタミンは、アトピーや喘息などのアレルギー症状を引き起こす物質として知られていますが、ヒスタミンが増えると関節が炎症を起こし、痛みを発生させます。特に、膝など関節がすり減っている部分はヒスタミンの影響を受けやすくなります。

梅雨時の膝やその他の関節の痛みを和らげるには、入浴が効果的です。身体を温めて血行を良くし、汗を流して気分もすっきりすると、痛みの軽減と予防になります。
また、ビタミンやミネラルが豊富な旬の野菜や果物をしっかり食べ、身体の調節機能がうまく働くようにすることも大切です。
痛みがあるからといって体を動かさないと、さらに血行が悪くなり痛みが強くなるという悪循環になりがちなので、室内でもできる運動を行いながらうっとうしい梅雨を乗り切りましょう。

2013/05/20

三浦雄一郎氏の健康法とは?

プロスキーヤー及び登山家である三浦雄一郎氏が、史上最高齢の80歳で世界最高峰であるエベレスト(8848メートル)登頂に挑んでいます。
通常の感覚では不可能としか思えないことを三浦雄一郎氏は成し遂げようとしていますが、80歳になっても元気でこのような過酷な登山にチャレンジできるのは、何か特別な健康法があるのではないかと興味を惹かれます。
その健康法については、父親である三浦敬三氏の影響が大きいようです。敬三氏は2006年に101歳で逝去されましたが、還暦を過ぎてから本格的にスキー滑降を始め、70歳の時にヒマラヤ、77歳でキリマンジャロを、88歳でアルプス完全縦走、99歳でモンブランの氷河滑走を成し遂げたという、まるで超人とも言える人生をおくられました。

その敬三氏の健康法は、日々の筋力トレーニングと栄養バランスのとれた食事が基本になっていますが、ユニークなのは、起床時の「首の運動」と「舌回し運動」です。首の運動は、首を前後にゆっくりと20往復した後、左右に傾ける運動を20回、さらに右回りと左回りに各20回ずつ回すという単純なものですが、頭部への血行が良くなり目覚め効果もあるそうです。
舌回し運動は、口を大きく開けて舌をアッカンベーのように思い切り出し、150~200回くらいグルグルと回転させるというものです。この運動をすると甲状腺ホルモンや唾液ホルモンが刺激され、全身の血流も良くなり、しみやしわを防いで若返り効果も期待できるそうです。また、脳の血行も良くなるので認知症予防にもなります。そのほか、片足スクワットや、スキーのストックを使ってのウォーキングなども毎日行い、強靭な筋肉と骨格を作り上げて行きました。
食事は、80歳の時から玄米食に切り替え、鶏肉や海藻類を柔らかく煮たものを食べ、カルシウムやビタミン類をバランスよく摂っていました。
雄一郎氏の健康法もこの敬三氏の健康法がお手本になっているようです。

ところで、この三浦敬三氏と雄一郎氏は、ともに幼い時から心臓に疾患があり、先天的な心臓病を抱えていたそうです。雄一郎氏は、登山を医師に止められながらも2008年には75歳でエベレスト登頂を果たしています。そして、今回の登頂が成功すれば、文字通り世界最高齢での登頂ということになります。病に負けず、自らの信念で健康を作り、目標を持って努力すれば、何歳になっても夢は実現するということを身をもって示してくれています。




2013/05/17

コンブ水の健康効果

コンブは、味噌汁のダシにしたり、煮物にしたりと色々な使い方ができますが、それだけでもすばらしい健康効果があることがわかっています。コンブのヌルヌル成分は、アルギン酸やフコイダンなどの水溶性の食物繊維ですが、腸の粘膜を保護したり腸のぜん動運動を活発にする働きがあります。腸が元気になると、お通じも良くなり免疫力もアップして病気にかかりにくくなります。
また、アルギン酸やフコイダンは、血管内のコレステロールを吸着して体外に排出する働きもあるので、コレステロール抑制作用、高血圧改善作用も期待できます。血液がきれいになり、糖尿病予防効果や肥満防止、ガン発症防止効果があることも知られています。

コンブにはそのほか、カリウム、カルシウム、ヨウ素、ラミニン、タウリンなど、健康と美容に良い成分がたくさん含まれています。特にシニア世代にとってカルシウムの摂取は、骨粗しょう症の予防になくてはならない栄養成分です。
このような有効成分を効果的に摂ることができるのが「コンブ水」です。水溶性の食物繊維であるアルギン酸やフコイダンは、コンブを一晩水につけておくと約40~60%が水の中に溶け出すからです。カルシウムもまた約40%程度が水に溶け出します。

コンブ水は、家庭にある乾燥コンブで簡単に作ることができます。5cm角ほどにカットしたコンブを洗い、きれいな水(できればミネラルウォーター)をそそいだコップに入れ、ラップをして冷蔵庫に一晩入れておくだけです。栄養たっぷりのコンブ水ができあがりますが、飲んだ後に残ったコンブは、捨てずに料理のダシなどに使用してください。



2013/05/06

あくびは健康に良い

あくびは、疲れているときや退屈なときに自然に出て来る生理現象ですが、何のために出るのかは未だにはっきりと解明されていないのだそうです。しかし、あくびをすることにより、脳に酸素が行き渡って眠い状態から目覚め、精神的にはリラックス効果があることがわかっています。
また、あくびが出るとともに涙が一緒に出ることがありますが、これはあくびで顔の筋肉が動くときに涙腺を刺激するためと考えられています。しかし、乾燥しがちな瞳の表面を涙液で潤し、栄養分を補給する効果もあるので、あくびは目のためにも良いと言えます。

はたから見ると「みっともない」と思われがちなあくびですが、健康のためにはとてもよい現象なのです。疲労がたまっているときや、眠気におそわれたとき、緊張しているときなど、意識的にあくびをすることにより脳に酸素をたくさん送り、気持ちの上でもリフレッシュすることができます。
意識的にあくびをするには、肩の力を抜いて口を大きく開け、のどの奥からハアハアと息を数回吸うだけで自然にあくびが出て来ます。最初は難しいかもしれませんが、コツを覚えれば簡単にできるようになります。この意識的なあくびはいつでもどこでもできますが、周囲の視線が気になる場合は、口の部分を両手で隠すと良いかもしれません。

2013/04/09

薬の副作用で下痢になることがある

何らかの薬を飲んだ後、副作用として下痢の症状が現れることがあります。便が水っぽくなったり、泥のようになったり、時には血液が混じることもあります。

このような薬が原因となる下痢を「薬剤性下痢」と呼んでいますが、激しい腹痛を伴うこともあり、とてもつらいものです。薬剤性下痢は、治療のために飲んだ薬が小腸の中で異物と判断されて吸収されず、大腸では一刻も早く排出しようとするため起こります。また、強い薬では、腸の粘膜を傷つけたり、炎症を起こしたり、また腸内細菌のバランスを崩してしまうことにより下痢を引き起こすこともあります。その他、ある種の薬では、腸のぜん動運動を促進し過ぎて下痢になることもあります。
薬の副作用による下痢は、服用後すぐに起こる場合もありますが、1~2週後に起こるケースが最も多くなっています。1~2ケ月経過してから起こることもあり、そのまま薬を飲み続けていて慢性の下痢に移行することもあります。

下痢の副作用を起こす薬として知られているものには、抗がん剤、抗菌薬、抗生物質、一部の鎮痛薬、痛風発作予防薬、免疫抑制薬などがあげらますが、これ以外にも何種類もの薬を同時に飲んだ場合に下痢を起こすことがあります。
下痢が続くと、体に必要な水分と栄養分が不足し、衰弱する可能性もあるので、早めにかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

2013/04/02

アルツハイマー病が注射で回復する可能性

現在、認知症の患者は日本だけでも約300万人いると言われますが、その6割以上を占めるのがアルツハイマー病です。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドβペプチド」という異常なタンパク質が過剰に蓄積して、神経細胞を破壊して行くことが原因とされています。
今までは、アルツハイマー病は進行を抑えるだけで確実な治療法はないと言われて来ましたが、将来は注射で回復する可能性が出てきました。
長崎大と自治医科大、理化学研究所の共同研究チームが、アミロイドβペプチドを分解する酵素の遺伝子を注射器でマウスの血管から体内に投与して、症状を改善するという実験に成功したからです。

アミロイドβペプチドを分解する酵素は、「ネプリライシン」というもので、もともと脳内で作られますが、加齢やアルツハイマー病の進行とともに量が減少します。今回の実験では、このネプリライシンを作る治療遺伝子(ネプリライシン遺伝子)を脳の神経細胞だけに作用する無害なウイルスを使って、アルツハイマー病のマウスの脳まで届けるという方法で行われました。
その結果、アミロイドβペプチドが減少し、マウスの学習能力・記憶能力は通常のマウスのレベルまで回復したそうです。
この研究をさらに進めることにより、将来的にはアルツハイマー病は注射で回復できる病気、そして予防できる病気になる可能性があります。

2013/03/25

カルシウムのサプリメントは摂り過ぎに注意

シニア世代にとってカルシウムは積極的に摂りたい栄養素のひとつです。骨や歯の原料となるカルシウムは、不足すると骨粗しょう症を引き起こすからです。
骨粗しょう症になると、背中の骨が曲がってしまったり、少し転んだだけで骨折したりすることがあります。高齢になってからの骨折は、そのまま寝たきりになってしまうという危険性もあります。

しかし、サプリメントによるカルシウムの過剰摂取も注意が必要です。体の中のカルシウムの99%は骨や歯に蓄えられますが、残りの1%は血液中や細胞に存在しています。カルシウムを急激に大量に摂り過ぎると血液中の濃度が上がり、ドロドロの状態になります。その結果、動脈硬化が進行して血管が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしやすくなるからです。高血圧症の方や高脂血症の方は特にリスクが高くなるので、注意してください。

反面、食事によるカルシウム摂取はさほど心配はありません。サプリメントと違って、急激にカルシウム濃度が上がるということがないからです。骨粗しょう症を防ぐには、普段から牛乳やヨーグルト、大豆や海草、小魚などを食べてカルシウムが不足しないようにしておくことが一番です。ちょっと不足ぎみかな・・・という時はサプリメントも有効ですが、1日の適正摂取量を守るようにしましょう。
何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉にあるように、サプリメントの過剰摂取には十分注意しましょう。



2013/03/13

花粉による目の症状の緩和

花粉が飛ぶ季節になりましたが、くしゃみや鼻づまりとともに、目がかゆくなったり目の周りが腫れたりといった症状もつらいものです。がまんできずにこすったり、ゴシゴシとかいたりしているうちに目が充血したり、結膜や角膜を傷つけてしまうこともあります。
目がかゆくなるのは、顔や目の周囲についた花粉が原因でアレルギー症状を起こしているためなので、まずは花粉を水で洗い流しましょう。目の中に入り込んでいる花粉は、花粉症専用の目薬などをさすようにすると、スッキリとしてかゆみもおさまります。ただし、清涼感の強いタイプの目薬は、刺激が強すぎてかえって充血がひどくなったり、時にはかぶれたりする場合もあるので注意が必要です。
「かゆくて我慢できない」という場合は、冷たいオシボリを何度か目にあてると、一時的にかゆみがおさまります。それでもまた花粉に触れるとかゆみが出て来るので、できるだけ花粉を体につけないようにしましょう。
外出する際は、帽子やマスクを着用し、花粉症用のメガネで目を保護するようにすると、つらい症状を予防することができます。
また、即効性はありませんが、お茶で体質改善することにより、目のかゆみのほかくしゃみや鼻水など、花粉症のつらい症状を緩和することができます。花粉症に効果があるといわれるお茶には、べにふうき緑茶、シソ茶、甜茶、シジュウム茶、ルイボスティーなどがあります。


2013/03/04

マダニによる感染症を防ぐには

野外に生息するマダニによる感染症で、日本国内では5人の死亡が確認されました。この感染症は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」というもので、2009年に中国で集団発生し2011年にウィルスとして特定されたものです。
日本国内では、2013年1月末にこのウィルスが初めて確認されましたが、最近発表された長崎県の60代男性の場合は、2005年に死亡していたことがわかりました。

マダニは全国どこにでも生息しており、以前からマダニによる感染症は存在していました。「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」のほかにも、「日本紅斑熱」や「ライム病」などもあり、いずれもマダニに刺されたことが原因となっています。

マダニは、吸血性のダニの中でも大型で肉眼で見ることができます。吸血前の体長は2ミリくらいですが、人間やその他の動物の血を十分に吸った後は何と2センチくらいになることもあります。マダニの口器はギザギザの鋏のような形をしており、一度皮膚にくい込むと手で引っ張ってもなかなかはずせません。吸血が終わると自然に離れますが、それまでに5日から10日もかかります。
無理にマダニを取り除こうとすると、皮膚の中にマダニの頭部が残ってしまいウィルス感染や皮膚が化膿するおそれもあります。マダニにかまれていることに気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう。
また、野山に出かける時は、長袖の服・長ズボンを着用して皮膚を露出させないようにしましょう。犬や猫などのペットを飼っている方は、ペットにマダニがついていることがあるので、常に注意してあげてください。

2013/02/17

玉ねぎで動脈硬化を予防

健康で長生きするためには、生活習慣病を悪化させる動脈硬化を防ぐ必要があります。そしてその動脈硬化を予防する効果がある野菜としてクローズアップされているのが玉ねぎです。
玉ねぎには、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし血管の弾力を保つ成分、血液をサラサラにしてくれる成分がともに入っているからです。

悪玉コレステロールを減らし、血管の弾力を保つ働きがあるのは、玉ねぎの苦み成分「ケルセチン」というポリフェノールの一種です。ケルセチンは、活性酸素の働きを抑える抗酸化力が強く、血管内皮に作用して血管自体を若々しく保ちます。また、悪玉コレステロールを減らすと同時に善玉コレステロールを増やしてくれるので、高脂血症の改善にも役立ちます。
血液をサラサラにする成分は、玉ねぎの辛み成分「硫化アリル」で、血液の凝固を抑制するとともにビタミンB群の吸収を助ける働きもあります。

このようなすばらしい野菜が身近にありながら、日本人はまだまだ玉ねぎの摂取率が低いそうです。特に動脈硬化や血管年齢が気になるシニアの方は、毎日少しずつでも玉ねぎを食べるようにすると良いかもしれません。
ただし、玉ねぎを生で食べる場合は、切ってすぐに水にさらすと硫化アリルが流れ出てしまうので、水にさらさずに1時間ほど放置しておくと良いようです。
ケルセチンは熱に強いので、スープや煮物にしたほうが吸収率が高まりますが、汁ごと食べるようにしたほうが効果的です。



2013/02/09

笑顔は老け顔防止になる

実年齢以上に顔が老けて見えるのを「老け顔」と言っていますが、できれば実年齢よりも若々しく見られたいですね。
老け顔の原因は、肌のたるみやほうれい線、眉間のしわ、目尻のしわなどですが、顔の表情筋の衰えがそれに拍車をかけます。
怒ったり笑ったりする時に動く顔の表情筋は、腕や足の筋肉と同じように使わないと衰えてきます。いつも無表情でいたり不機嫌でいたりすると、眉間のしわも深くなり、顔全体の筋肉も下がってきてほうれい線もくっきりと出てきてしまいます。そして立派な老け顔が出来上がってしまうのです。

毎日笑顔で過ごしているというシニアの方は、例外なく若々しい顔立ちをしています。人は怒っているときよりも、笑っているときのほうが色んな種類の筋肉を使用しますが、笑う機会の多い人は自然に表情筋を鍛えているからです。
筋肉をたくさん動かせば顔の血行も良くなり、肌をつややかに保つビタミン類やコラーゲンなどの栄養素も行き渡るようになります。
笑う機会が少ないというシニアの方は、意識して笑顔を作るようにしてみましょう。また、口の周りや目の周り、頬やあごなどの筋肉をマッサージして表情筋を鍛えるのも老け顔予防になります。テレビを見ているときや入浴中など、気づいたらいつでも顔のマッサージをやるようにしてみましょう。


2013/01/26

将来はiPS細胞で毛髪再生が可能に

シニア世代を悩ませる薄毛やハゲ。
若い頃のようにフサフサした髪の毛があればどんなにいいだろうと思いますが、将来はひょっとしたらiPS細胞で毛髪再生が可能になるかもしれません。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、2006年に山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループによって、マウスの皮膚細胞から初めて作られたものですが、この皮膚細胞に遺伝子を組み込むことで、あらゆる生体組織に成長させることができるため、再生医療への応用が期待されています。

山中伸弥教授は、このiPS細胞の研究により、2012年にノーベル賞を受賞しており、今まで治療法のなかった難病への原因究明や治療法の発見にも各方面から多くの期待が寄せられています。
そんな中で、慶応大医学部の大山学専任講師らの研究チームが、iPS細胞による毛髪組織の部分再生に成功したとのニュースがありました。
今回はマウスの皮膚細胞を使っての研究で部分的な毛髪再生に成功したわけですが、将来的には人間の毛髪再生への応用も十分に可能とされています。
今、薄毛や脱毛症で悩んでいるシニアの方も、希望を捨てずに毛髪再生の実現化を待ちたいところですね。



2013/01/17

肩こりと耳鳴りの関係

シニアの4人に1人が悩んでいるとされる耳鳴り。耳鳴りは、第三者でも音が聴こえる他覚的な耳鳴りと、周りに音がないのに自分だけが聞こえる自覚的な耳鳴りとに分けられますが、最も多いのが自覚的耳鳴りです。
「ジー、ジー」とか「キーン」などの音が耳の奥から聞こえ、気にするといてもたってもいられなくなり、精神的にも追い詰められ、ときにはうつ状態になったりします。

耳鳴りの原因は人によりさまざまであり、特定することが難しいとされていますが、肩のこりや首のこりが原因となることもあります。特に慢性的な肩こりがあり、耳鳴りもあるというシニアの方は、まず肩こりを解消してみましょう。肩や首がこっていると、肩から耳につながる筋肉が緊張し、血流も悪くなっているのが普通です。筋肉をリラックスさせ、血の巡りも良くなれば耳鳴りの音が小さくなったり、改善する可能性があります。

肩こりを解消するには、マッサージをしたり、肩を暖めて温熱療法を行ったり、シップを貼ったり、磁気を利用したりと、色々な方法があります。
しかし、肩こりが解消してせっかく耳鳴りが改善しても、また肩こりがひどくなれば耳鳴りも復活してしまいます。ひとつの作業を集中して行ったり、同じ姿勢を長時間続けたりということがないように、普段から意識して肩こりを防ぐようにしましょう。


2013/01/08

今年のノロウィルスは強力

全国各地でノロウィルスが猛威をふるっています。冬季に食中毒の症状を起こすノロウィルスは今までもありましたが、今年のノロウィルスは遺伝子が変異した新型のウィルスであるため、より強力になっているようです。
ノロウィルスは、牡蠣などの二枚貝から感染することが多いため、この時期は生食は控えておいたほうが良さそうです。しかし、生食ではなくても調理中に他の魚や肉、野菜にウィルスが付着することもあります。

ノロウィルスは、非常に感染力が強く、人間の体内に入ると小腸などの消化管で爆発的に増殖します。そうすると、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が出ますが、体力のある成人なら1~2日ほどで快方に向かうものの、乳幼児や高齢者では脱水症状を起こして重症化しやすくなり、命がおびやかされます。

ノロウィルスによる感染を防ぐには、生の肉や魚を調理する際に、別のまな板や包丁を使うか、またはそのつど丁寧に洗って消毒することが大切です。また、料理はなるべく煮物や焼き物にするなど、十分に加熱すれば殆どのウィルスは死滅します。電子レンジなども大いに利用しましょう。

もし、家族にノロウィルスの感染者が出てしまった場合、増殖したウィルスは感染者の嘔吐物や大便に大量に含まれ、回復しても1週間ほど排出され続けることを覚えておきましょう。嘔吐物を処理する場合は、マスクや使い捨て手袋をつけ、直接手で触れないようにしながらビニール袋に密封して捨てるようにしてください。
他の家族への感染を防ぐためにも、ウィルスが付着していると思われる衣類などは、塩素系漂白剤で消毒してから洗うようにしてください。

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