2014/11/05

まぶたが下がって見えにくい眼瞼下垂とは?

多くの場合、高齢になるにつれて両目のまぶたが下がり、見た目にも穏やかな表情になります。ところが、まぶたが下がり過ぎると、視界が狭くなり日常生活に支障をきたすようになります。仕事をするにも不便を感じるようになり、車の運転も危険を伴います。

このような症状を「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と言っていますが、先天性のものと後天性のものとがあります。先天性下垂は、生まれつきまぶたを上げる筋肉の働きが弱いために起こりますが、シニア世代に多い眼瞼下垂は殆どが後天性のもので、加齢による筋力の低下が原因となっています。まぶたを持ち上げる力が弱くなるためで、黒目の上にまぶたがかぶさるような感じになります。
その結果、視界が狭くなりますが、そうすると顎を上げて物を見る癖がついてしまい、肩こりや首こり、眼精疲労、頭痛などを引き起こしやすくなります。

この眼瞼下垂(がんけんかすい)は、デスクワークなどで長時間目を酷使する仕事をしている人や、長時間ハードコンタクトレンズを使用している人に起こりやすいと言われています。また、白内障の手術後や脳梗塞の後に起こることもあるので要注意です。

主な治療法としては、手術があります。目の上の弛んでいる筋肉を縫い縮めたり、余分な皮膚を切除して引っ張り上げ、目立たない場所で縫合するなどの方法があります。局部麻酔による日帰り手術が可能なので、「まぶたが垂れ下がって見えにくい」という症状のあるシニアの方は、眼科を受診の上、相談してみましょう。
手術後は、視界が広がり肩こりや首こりがなくなったり、表情が若々しくなったという方が多いようです。



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