2013/11/13

平衡感覚を鍛える閉眼片足立ち

ちょっとつまずいただけで転んでしまう。その拍子に手や足を骨折してしまい、最悪の場合は寝たきりになってしまうということがあります。
加齢とともに、骨が老化し骨折しやすくなるのもひとつの原因ですが、平衡感覚(バランス感覚)の衰えも見逃せません。平衡感覚が優れていれば、たとえつまずいてもすぐに体勢を立て直すことができ、転倒を避けることができます。

骨の老化は、カルシウムを含む食品を多く摂る必要がありますが、平衡感覚は、簡単な運動で鍛えることができます。
それがが「閉眼片足立ち」というもので、運動能力テストにも使われています。やり方は簡単で、目を閉じ、両手を腰に当てて片足で立ち、バランスを崩さずに何秒立っていられるかを測定します。上げる足の高さや位置は自由で、軸足が動いてしまったり、足を下ろしてしまった時点で終了となります。

60代後半から70代では、10秒立っていられれば及第点ですが、できれば30秒以上を目標としたいところです。最初は、どうしてもフラフラしたり、よろめいたりするので、机やテーブルなどに手をついてやってみてください。上げる足を交互に、毎日2~3回ほどやることにより、平衡感覚が鍛えられ、転倒による骨折の危険性を減らすことができます。
また、この閉眼片足立ちをすることにより、足から腰への筋肉が強化されるとともに、小脳や耳の奥の三半規管の働きも活発になります。そのため、認知症の予防や耳鳴りの改善にも有効とされています。



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