2013/03/25

カルシウムのサプリメントは摂り過ぎに注意

シニア世代にとってカルシウムは積極的に摂りたい栄養素のひとつです。骨や歯の原料となるカルシウムは、不足すると骨粗しょう症を引き起こすからです。
骨粗しょう症になると、背中の骨が曲がってしまったり、少し転んだだけで骨折したりすることがあります。高齢になってからの骨折は、そのまま寝たきりになってしまうという危険性もあります。

しかし、サプリメントによるカルシウムの過剰摂取も注意が必要です。体の中のカルシウムの99%は骨や歯に蓄えられますが、残りの1%は血液中や細胞に存在しています。カルシウムを急激に大量に摂り過ぎると血液中の濃度が上がり、ドロドロの状態になります。その結果、動脈硬化が進行して血管が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしやすくなるからです。高血圧症の方や高脂血症の方は特にリスクが高くなるので、注意してください。

反面、食事によるカルシウム摂取はさほど心配はありません。サプリメントと違って、急激にカルシウム濃度が上がるということがないからです。骨粗しょう症を防ぐには、普段から牛乳やヨーグルト、大豆や海草、小魚などを食べてカルシウムが不足しないようにしておくことが一番です。ちょっと不足ぎみかな・・・という時はサプリメントも有効ですが、1日の適正摂取量を守るようにしましょう。
何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉にあるように、サプリメントの過剰摂取には十分注意しましょう。



2013/03/13

花粉による目の症状の緩和

花粉が飛ぶ季節になりましたが、くしゃみや鼻づまりとともに、目がかゆくなったり目の周りが腫れたりといった症状もつらいものです。がまんできずにこすったり、ゴシゴシとかいたりしているうちに目が充血したり、結膜や角膜を傷つけてしまうこともあります。
目がかゆくなるのは、顔や目の周囲についた花粉が原因でアレルギー症状を起こしているためなので、まずは花粉を水で洗い流しましょう。目の中に入り込んでいる花粉は、花粉症専用の目薬などをさすようにすると、スッキリとしてかゆみもおさまります。ただし、清涼感の強いタイプの目薬は、刺激が強すぎてかえって充血がひどくなったり、時にはかぶれたりする場合もあるので注意が必要です。
「かゆくて我慢できない」という場合は、冷たいオシボリを何度か目にあてると、一時的にかゆみがおさまります。それでもまた花粉に触れるとかゆみが出て来るので、できるだけ花粉を体につけないようにしましょう。
外出する際は、帽子やマスクを着用し、花粉症用のメガネで目を保護するようにすると、つらい症状を予防することができます。
また、即効性はありませんが、お茶で体質改善することにより、目のかゆみのほかくしゃみや鼻水など、花粉症のつらい症状を緩和することができます。花粉症に効果があるといわれるお茶には、べにふうき緑茶、シソ茶、甜茶、シジュウム茶、ルイボスティーなどがあります。


2013/03/04

マダニによる感染症を防ぐには

野外に生息するマダニによる感染症で、日本国内では5人の死亡が確認されました。この感染症は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」というもので、2009年に中国で集団発生し2011年にウィルスとして特定されたものです。
日本国内では、2013年1月末にこのウィルスが初めて確認されましたが、最近発表された長崎県の60代男性の場合は、2005年に死亡していたことがわかりました。

マダニは全国どこにでも生息しており、以前からマダニによる感染症は存在していました。「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」のほかにも、「日本紅斑熱」や「ライム病」などもあり、いずれもマダニに刺されたことが原因となっています。

マダニは、吸血性のダニの中でも大型で肉眼で見ることができます。吸血前の体長は2ミリくらいですが、人間やその他の動物の血を十分に吸った後は何と2センチくらいになることもあります。マダニの口器はギザギザの鋏のような形をしており、一度皮膚にくい込むと手で引っ張ってもなかなかはずせません。吸血が終わると自然に離れますが、それまでに5日から10日もかかります。
無理にマダニを取り除こうとすると、皮膚の中にマダニの頭部が残ってしまいウィルス感染や皮膚が化膿するおそれもあります。マダニにかまれていることに気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう。
また、野山に出かける時は、長袖の服・長ズボンを着用して皮膚を露出させないようにしましょう。犬や猫などのペットを飼っている方は、ペットにマダニがついていることがあるので、常に注意してあげてください。

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