2014/12/26

ヒートショックを防ごう

寒い季節に問題になるのがヒートショックです。「ヒートショック」とは、急激な温度の変化によって血圧が大きく変動し、深刻な健康被害を及ぼすことです。
家庭でのヒートショックは入浴の際に起こることが一番多く、特に高齢者の場合は要注意です。暖房のない脱衣室で服を脱ぐと、寒さから体を守るため皮膚表面の血管が縮まり、熱を逃がさないようにすると同時に血圧が急上昇します。次に、湯船に入って暖かい湯につかると、今度は血管が拡張して血圧が急激に下がります。
この急激な血圧の変化に自律神経が追いつかず、意識障害を起こして溺死することがあります。また、心筋梗塞や脳卒中を起こすこともあります。

このようなヒートショックによる事故を防ぐには、脱衣室と浴室の温度差をできる限りなくすことが先決です。脱衣室の温度が低い場合は、小型の暖房などを置いて、服を脱いだときに寒さを感じないくらいの温度にしておきましょう。
また、湯船の湯の温度はあまり高めにせず、41度以下くらいにしておきましょう。もともと日本人は熱い湯に首までつかって、長時間入浴する傾向がありますが、その結果、脱水症状を起こすこともあります。発汗により、血液中の水分が失われるため、さらに心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高くなります。
1日の疲れをとる入浴ですが、寒い季節はヒートショックの危険性があることを、念頭に入れておきましょう。



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