2010/05/26

トマトの健康効果

新鮮なトマトが出回っています。
トマトは、そのまま食べてもおいしく、サラダにしたりスープにしたり色々な食べ方が楽しめます。
その上、トマトには非常に優れた健康効果があり、シニアの方の健康にとっても頼もしい食材なのです。

トマトにはカリウムが豊富に含まれていますが、このカリウムは体内の余分な塩分を尿と一緒に排出する働きがあるため、血圧を下げる効果があるのです。高血圧に悩んでいるシニアの方は新鮮なトマトをたくさん食べるようにしてみてください。今はトマトジュースなども市販されていますが、塩分の入ったものは逆に血圧を上げることになってしまいますので、注意してください。

また、トマトに含まれる赤い色素のリコピンには、β‐カロテンの倍の抗酸化作用があるとされています。リコピンは、老化の原因になる活性酸素を退治してくれる頼もしい物質なのです。そればかりか、抗がん作用も認められています。
トマトには、水溶性の食物繊維ペクチンも含まれており、このペクチンは便秘を改善する他、体内の老廃物や有害物質の排出を促したり、コレステロールを下げて動脈硬化を予防する働きもあります。

また、美容に良いビタミンAやビタミンCの他、トマトには毛細血管を丈夫にするビタミンPやビタミンHが含まれ、これらは血管を丈夫にしてくれます。
最近では、このようなトマトの健康効果が注目され、サプリメントや健康食品も開発され販売されています。しかし、新鮮なトマトが出回っている今の時期、思いっきりトマトのおいしさを味わって、健康を維持したいですね。

2010/05/17

40代から現れるしみ・老人性色素斑を予防しよう

「老人性色素斑」と呼ばれるしみは、主に40代以降にあらわれますが、30代で現れる人もいます。50代以上では約80%の人に現れるとも言われています。このようなしみは何とか防ぎたいですね。

老人性色素斑は、顔や腕、手の甲、肩などの日光にあたりやすい部分に多く発生し、小さな色素斑がポツポツとできる場合と、それらがくっついて数センチほどの大きな色素斑として現れる場合もあります。
このような老人性色素斑ができる原因は、紫外線と皮膚の老化現象ですが、特に紫外線の影響が大きく、「日光黒子」とか「日光色素斑」と呼ばれる事もあります。
肌が紫外線に当たると、その紫外線から守ろうとして表皮の一番下にあるメラノサイトという細胞が活性化され、黒いメラニン色素がたくさん作られます。しかし、老化に伴い細胞活性が衰えるとそのメラニンの代謝も悪くなり、皮膚にたまってしみとなるのです。

老人性色素斑を予防するには、5月から9月の時期は特に紫外線を浴びないようにする事が重要です。洗濯物を干したり、植木に水をやったり、近くへ買い物に出かけたりといった短時間の外出でも、紫外線を浴びてしまいます。日焼け止めクリームを塗ったり、帽子をかぶるのを忘れないようにしてください。

うっかりして紫外線を浴びてしまったら、化粧水でたっぷり水分を補給した上で、メラニン色素の生成を抑えるために、美白用の美容液やクリームなどを塗っておきましょう。
また、寝苦しい時期でも、睡眠はしっかりとりましょう。睡眠は昼間にダメージを受けた肌を回復させてくれます。

2010/05/13

メイラード反応と肌の老化

メイラード反応とは、食品に含まれるタンパク質やアミノ酸と糖が化学的に作用して褐色物質を作る反応です。たとえば、パンやクッキーを例にあげると、材料の小麦粉にはタンパク質が含まれ、卵や牛乳にはアミノ酸が含まれています。そこに砂糖を入れて焼くと、褐色に変化します。これがメイラード反応と言われているものです。食物のメイラード反応は、こんがり焼けて香ばしい匂いがしておいしいものですが、これと同じ事が人間の体の中でも起こっているのです。

私たちの体は、実際に火が燃えているわけではありませんが、生きている限り体の中でエネルギーが燃やされ、消費されています。そしてタンパク質、アミノ酸、糖は重要な栄養素として取り込まれますが、これらが反応し合うと、タンパク質同士が不必要につながってしまい、コラーゲンの結合や硬化が起き、肌の老化や血管の老化が始まります。メイラード反応を起こしたコラーゲン同士が結合したものを終末糖化生成物(AGE)と言っていますが、加齢に伴いこのAGEが体の中に蓄積されて行き、しわができたり、肌のハリが失われたり、くすみやシミの原因にもなったりします。

人間にとってのメイラード反応とは、まるで老化に伴い体が焦げて行くようなイメージですね。「年をとるにつれ、体が硬くなる」とよく言いますが、この言葉はメイラード反応による皮膚や血管、関節などが硬くなる事と無関係ではないようです。このメイラード反応を防ぐ方法は、今のところまだ解明されていません。しかし砂糖の大量摂取がメイラード反応を加速させることがわかっています。肌の老化を防ぐために、砂糖や果糖の大量摂取をできる限り避けるようにしましょう。

2010/05/09

アルツハイマー型認知症の新しい治療薬

アルツハイマー型認知症の新しい治療薬が2011年から相次いで販売されます。国内のアルツハイマー型認知症治療薬は現在、脳内神経伝達物質アセチルコリンの分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼを阻害するエーザイの「アリセプト(錠剤またはゼリー状)」のみとなっています。
しかし、今後は高齢化社会の進行に伴って、アルツハイマー型認知症の患者が増加する事が予想されるため、製薬各社も新薬の開発に力を入れています。

第一三共は、中~高度の症状のアルツハイマー型認知症患者に使用できるものとして、アリセプトと作用の仕組みが異なる「メマンチン」の販売承認を申請中です。

米ジョンソン・エンド・ジョンソングループのヤンセンファーマ(東京)は、武田薬品工業と共同で認知機能に重要な役割を果たす物質の分泌を促すという「ガランタミン」を錠剤、口腔内崩壊錠、内用液の3剤形で発売することになっています。

ノバルティスファーマ(東京)と小野薬品工業は、世界唯一の経皮吸収型製剤(貼付剤)である「リバスチグミン」を発売する事になっています。認知症の患者は、薬を飲んだ事を忘れる事がありますが、貼るタイプなら薬剤の使用状況が用意に確認できる利点があるとしています。

このように、新しい薬が開発・販売される事は明るいニュースではありますが、これらの薬は病気の進行を遅らせるものであり、アルツハイマー型認知症を根本的に治療できる薬はまだ実用化されていないようです。

2010/05/06

紫外線対策にすいか糖エキス

紫外線は、シニア世代の健康にとっても大敵ですね。
昔は、日光に当たって日に焼けたほうが健康に良いと言われましたが、オゾン層が破壊された現在はできるだけ避けたほうが良いと言われるようになりました。紫外線は、皮膚の老化を引き起こしますが、最悪の場合は皮膚ガンが発生する事もあるからです。
そのため、日焼け止めクリームなどで、外側から紫外線をブロックする必要がありますが、実は内側からできる紫外線対策もあります。

それが「すいか糖エキス」です。
これから夏になると出回るスイカには、紫外線によって体内に作られた活性酸素を消す働きのあるシトルリンというものが含まれています。
また、スイカやトマトの赤い色素であるリコピンは、活性酸素を取り除く他、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。スイカに含まれるリコピンの抗酸化作用は、ビタミンEの100倍もあるそうです。
身体の中の紫外線対策として、スイカをたくさん食べるといいですね。
しかし、そんなにたくさん食べられないというシニアの方には「すいか糖エキス」がおすすめです。
「すいか糖エキス」は、市販されているものもありますが、スイカが出回る時期に家庭で作る事もできます。
参考サイト ⇒すいか糖エキスの作り方・イラスト図解

2010/05/04

紫外線と光老化の関係

日に日に日射しが強くなり、夏日の日が増えてきました。
花粉の季節が終わりホッとしましたが、これから注意しなければならないのが「紫外線」です。
紫外線は、人間の肌にもろに影響を与えるからです。

皮膚は表皮とその下の真皮層の二層になっていますが、紫外線を何度も浴びると、表皮にメラニン色素が沈着してシミを作ります。
また、真皮層まで届いた紫外線は、皮膚のハリや弾力を保っているコラーゲン繊維やエラスチン繊維を断ち切ったり、変形させたりして肌をたるませたり、シワを作ります。そうするといわゆる「老け顔」の状態になってしまいます。このように、紫外線が原因の肌の老化を「光老化」と言っています。

これからの季節、外出する時は日焼け止めクリームや帽子、日傘などで、必ず紫外線対策をしましょう。
紫外線は、直接日光に当たらなければ影響はないと思いがちですが、曇りの日でも降り注いでいます。また、窓ガラスを通過することもあるので室内なら安全というわけでもありません。
肌の老化を防ぐためにも、紫外線にはくれぐれも注意しましょう。

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