2013/05/20

三浦雄一郎氏の健康法とは?

プロスキーヤー及び登山家である三浦雄一郎氏が、史上最高齢の80歳で世界最高峰であるエベレスト(8848メートル)登頂に挑んでいます。
通常の感覚では不可能としか思えないことを三浦雄一郎氏は成し遂げようとしていますが、80歳になっても元気でこのような過酷な登山にチャレンジできるのは、何か特別な健康法があるのではないかと興味を惹かれます。
その健康法については、父親である三浦敬三氏の影響が大きいようです。敬三氏は2006年に101歳で逝去されましたが、還暦を過ぎてから本格的にスキー滑降を始め、70歳の時にヒマラヤ、77歳でキリマンジャロを、88歳でアルプス完全縦走、99歳でモンブランの氷河滑走を成し遂げたという、まるで超人とも言える人生をおくられました。

その敬三氏の健康法は、日々の筋力トレーニングと栄養バランスのとれた食事が基本になっていますが、ユニークなのは、起床時の「首の運動」と「舌回し運動」です。首の運動は、首を前後にゆっくりと20往復した後、左右に傾ける運動を20回、さらに右回りと左回りに各20回ずつ回すという単純なものですが、頭部への血行が良くなり目覚め効果もあるそうです。
舌回し運動は、口を大きく開けて舌をアッカンベーのように思い切り出し、150~200回くらいグルグルと回転させるというものです。この運動をすると甲状腺ホルモンや唾液ホルモンが刺激され、全身の血流も良くなり、しみやしわを防いで若返り効果も期待できるそうです。また、脳の血行も良くなるので認知症予防にもなります。そのほか、片足スクワットや、スキーのストックを使ってのウォーキングなども毎日行い、強靭な筋肉と骨格を作り上げて行きました。
食事は、80歳の時から玄米食に切り替え、鶏肉や海藻類を柔らかく煮たものを食べ、カルシウムやビタミン類をバランスよく摂っていました。
雄一郎氏の健康法もこの敬三氏の健康法がお手本になっているようです。

ところで、この三浦敬三氏と雄一郎氏は、ともに幼い時から心臓に疾患があり、先天的な心臓病を抱えていたそうです。雄一郎氏は、登山を医師に止められながらも2008年には75歳でエベレスト登頂を果たしています。そして、今回の登頂が成功すれば、文字通り世界最高齢での登頂ということになります。病に負けず、自らの信念で健康を作り、目標を持って努力すれば、何歳になっても夢は実現するということを身をもって示してくれています。




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