2013/10/10

老化物質AGEとアンチエイジング

生きている以上、誰でも老化は避けられませんが、同じ年齢でも妙に若々しい人となぜか老けている人がいます。その差はどこから来るのか、はっきりとは解明されていませんが、最近の研究により、老化の原因となる物質のひとつにAGEというものがあることがわかってきました。
「AGE]とは、「Advanced Glycation End Products」の略で、「終末糖化産物」と訳されます。AGEは、血液中の余分な糖がタンパク質と結びついて作られます。食事をすると血液中の糖分が増加しますが、エネルギーとして使いきれず、また肝臓や脂肪細胞にも取り込まれきれなかった糖分は血液中に残ってしまいます。この血液中に残った糖分がタンパク質と結合してAGEに変化し、さまざまな老化現象を引き起こします。

皮膚にAGEがたまると、シミやシワ、くすみを促進させ、血管にたまると弾力性を失わせ動脈硬化を促進させます。また、骨や筋肉を弱くしたり、認知症の原因になったりと、老化現象の殆どにかかわっていると言っても過言ではありません。
アンチエイジングのためには、このAGEを増やさないようにすることが大切です。そのためには、糖分や脂肪分の多い食品をなるべく避け、調理方法を工夫する必要があります。糖質とタンパク質の両方を含む食品は、加熱すると焦げてきつね色になったり褐色になったりしますが、ここでAGEが大量に発生するからです。調理過程でAGEの発生を抑えるには、揚げたり焼いたりするよりは、茹でることです。
そうは言っても、焦げたほうがおいしいという料理もあるのですが、その場合はなるべく短時間で調理をするようにしましょう。
また、食後は体操などをして体を動かすようにすると、AGEの発生を抑えることができます。


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