2013/07/20

老人性難聴は治らない?

65歳以上の4人に1人が悩まされているという老人性難聴。最近、「玄関のチャイムの音が聴こえない時がある」とか、「テレビのボリュームを上げないと何を言っているのかわからない」というような症状が出たら要注意です。このような症状を最初に自覚するのは、50代から60代が多くなっていますが、年齢が上がるほど聴こえの状態は悪くなるようです。
老人性難聴は、聴覚機能全体の老化現象が原因なので、誰にでも起こり得る可能性はあります。初期には高い音が聴こえにくくなり、進行すると低い音も聴こえにくくなります。

では、この老人性難聴は治らないのでしょうか?
病院では、ビタミン剤や血液循環促進剤、抗ヒスタミン剤などの薬物療法が主に行われますが、残念ながら完全に治すのは現代の医学では難しいようです。
ただし、努力することにより難聴を改善したり、進行を遅らせることはできるようです。そのためには、耳の周囲と全身の血液循環を良くしておくことが大切です。耳の周囲のマッサージやツボ押しをしたり、軽い運動をしたりすることも有効です。

耳を酷使しないようにすることも大切ですが、耳が聴こえにくいからと言って誰とも話をせず、テレビやラジオも聴かないといった生活を続けるのは逆効果になります。使わない筋肉が退化して行くように、聴力もまったく使わなければ退化して行くからです。
耳が聴こえにくくなると、何度も聞き返すのもおっくうになってしまい、つらいものですが、できる限り自分の耳で聴くという姿勢も大切です。もちろん、日常生活に支障をきたすようなら補聴器の使用も検討してみる価値があります。視力が悪くなったときにメガネをかけるのと同じように、補聴器をつけたことにより、劇的に音が聴こえるようになれば、毎日の生活自体が楽しくなります。



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