2013/01/08

今年のノロウィルスは強力

全国各地でノロウィルスが猛威をふるっています。冬季に食中毒の症状を起こすノロウィルスは今までもありましたが、今年のノロウィルスは遺伝子が変異した新型のウィルスであるため、より強力になっているようです。
ノロウィルスは、牡蠣などの二枚貝から感染することが多いため、この時期は生食は控えておいたほうが良さそうです。しかし、生食ではなくても調理中に他の魚や肉、野菜にウィルスが付着することもあります。

ノロウィルスは、非常に感染力が強く、人間の体内に入ると小腸などの消化管で爆発的に増殖します。そうすると、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が出ますが、体力のある成人なら1~2日ほどで快方に向かうものの、乳幼児や高齢者では脱水症状を起こして重症化しやすくなり、命がおびやかされます。

ノロウィルスによる感染を防ぐには、生の肉や魚を調理する際に、別のまな板や包丁を使うか、またはそのつど丁寧に洗って消毒することが大切です。また、料理はなるべく煮物や焼き物にするなど、十分に加熱すれば殆どのウィルスは死滅します。電子レンジなども大いに利用しましょう。

もし、家族にノロウィルスの感染者が出てしまった場合、増殖したウィルスは感染者の嘔吐物や大便に大量に含まれ、回復しても1週間ほど排出され続けることを覚えておきましょう。嘔吐物を処理する場合は、マスクや使い捨て手袋をつけ、直接手で触れないようにしながらビニール袋に密封して捨てるようにしてください。
他の家族への感染を防ぐためにも、ウィルスが付着していると思われる衣類などは、塩素系漂白剤で消毒してから洗うようにしてください。

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