2013/02/17

玉ねぎで動脈硬化を予防

健康で長生きするためには、生活習慣病を悪化させる動脈硬化を防ぐ必要があります。そしてその動脈硬化を予防する効果がある野菜としてクローズアップされているのが玉ねぎです。
玉ねぎには、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし血管の弾力を保つ成分、血液をサラサラにしてくれる成分がともに入っているからです。

悪玉コレステロールを減らし、血管の弾力を保つ働きがあるのは、玉ねぎの苦み成分「ケルセチン」というポリフェノールの一種です。ケルセチンは、活性酸素の働きを抑える抗酸化力が強く、血管内皮に作用して血管自体を若々しく保ちます。また、悪玉コレステロールを減らすと同時に善玉コレステロールを増やしてくれるので、高脂血症の改善にも役立ちます。
血液をサラサラにする成分は、玉ねぎの辛み成分「硫化アリル」で、血液の凝固を抑制するとともにビタミンB群の吸収を助ける働きもあります。

このようなすばらしい野菜が身近にありながら、日本人はまだまだ玉ねぎの摂取率が低いそうです。特に動脈硬化や血管年齢が気になるシニアの方は、毎日少しずつでも玉ねぎを食べるようにすると良いかもしれません。
ただし、玉ねぎを生で食べる場合は、切ってすぐに水にさらすと硫化アリルが流れ出てしまうので、水にさらさずに1時間ほど放置しておくと良いようです。
ケルセチンは熱に強いので、スープや煮物にしたほうが吸収率が高まりますが、汁ごと食べるようにしたほうが効果的です。



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