2011/01/08

肌が乾燥するとかゆみが出るのはなぜか

気温が低く、空気が乾燥している今の時期、乾燥肌によるかゆみに悩まされているシニアの方が多くなっています。かゆみは主に太ももやすね、腕、腰、わき腹などに生じ、かゆくて眠れない場合もあります。
このように、肌が乾燥するとかゆみが出るのはなぜなのでしょうか。

人間の肌はもともと角質層にある水分と自然に分泌される皮脂で、天然の保湿クリームを作り出し、それがバリアとなってさまざまな外的刺激から肌を守っています。しかし、肌が乾燥すると角質層の水分や脂質が失われ、細胞間に隙間ができて外部からの刺激を受けやすくなります。すると角質層の奥の真皮部分にある、かゆみの刺激を脳に伝える神経が表面まで伸びて来ます。このかゆみを感じる神経が外部からの刺激を直接受けるようになるため、かゆみを感じるようになってしまうのです。かゆいからと言ってかいてしまうと、その神経を刺激してますますかゆくなってしまいます。

このような乾燥肌から来るかゆみを改善するには、まず乾燥肌を改善することが先決です。入浴方法や洗顔方法、生活環境などを見直し、乾燥肌を改善して角質層を元の状態に戻しましょう。肌が乾燥しがちなシニアの方は、天然の保湿クリームを落とさないために、熱い湯の使用は避け、洗剤なども直接肌につけないように工夫しましょう。また、部屋の湿度を適度に保つことも大切です。

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