2014/09/21

スズメバチとアナフィラキシーショック

スズメバチによる被害が報道される季節になりました。スズメバチは毎年9月~11月の間に繁殖期を迎え、活動が活発になるため、この時期に被害が多発します。
スズメバチは、山林や公園の草むら、民家の軒下や納屋などに巣を作りますが、気づかずに巣に近づいてしまい、刺されるというケースが多くなっています。
スズメバチに刺されたら、ともかく刺された箇所を指でつまんで毒を絞りだすようにしてください。その後、患部を水で洗い流してください。ハチの毒は水溶性なので、少しでも体内に入る毒を減らすことができます。

スズメバチの集団に襲われ何箇所も刺された場合や、全身のじんましん、めまい、吐き気、嘔吐、血圧低下、呼吸困難などの症状が現れた場合は、一刻も早く病院を受診し、医師の手当てを受けてください。
このような症状は、「アナフィラキシーショック(アレルギー性ショック症状)」の可能性があり、手当てが遅れると命にかかわります。
過去にスズメバチに刺されたことがある場合、体内にハチ毒による抗体が作られますが、2度目に刺された時にこの抗体が過敏に反応し、アレルギー性のショック症状を起こします。これがアナフィラキシーショックと言われるもので、毎年何件かの死亡事故を引き起こしています。
アナフィラキシーショックはスズメバチに一箇所刺されただけでも起こることがあり、数分~30分以内にアレルギー性の症状が現れるので、いざという時のために覚えておきましょう。


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