2011/11/02

咳やくしゃみと一緒に出る臭い玉とは?

咳やくしゃみをした時に、のどの奥から白く小さな塊が出てくることがあります。この塊をつぶしてみると、猛烈な悪臭を放つため、「くさ玉」とか「臭い玉」などと呼ばれています。
これは、医学的には「膿栓(のうせん)」あるいは「扁桃栓子(へんとうせんし)」というもので、扁桃腺にたまった汚れの塊です。
のどの奥にある扁桃には、小さなくぼみがたくさんあって、そこに食べ物のカスや細菌の死骸などがたまるようになっています。それらが塊になったものが膿栓で、誰の喉にも存在しています。膿栓は、細菌が喉から体内に侵入するのを防ぐ働きをしているわけですが、困ったことに、この猛烈な臭いが口臭の一因になることもあります。

膿栓自体は、たまれば自然に取れて健康に害を及ぼすことはないのですが、口臭の悩みをかかえているシニアの方にとっては、やっかい者とも言えますね。
臭いのもとになる膿栓をためこまないようにするには、こまめにうがいをするのが一番です。特に上を向いてのどを垂直にしてガラガラとうがいをすると、たまりかけた膿栓を排出することができます。
空気が乾燥してホコリが舞い上がるようになるこれからの季節、膿栓もたまりやすくなるので、風邪予防を兼ねてうがいを忘れないようにしましょう。

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