2012/04/22

脂質異常症と悪玉コレステロール

体内にコレステロールが増えすぎると、血管に血栓ができやすくなり、動脈硬化の原因になることはすでに多くの人が知っています。以前は総コレステロール値 220mg/dL以上になると危険と判断され、「高脂血症」と呼ばれていました。
しかし、動脈硬化の危険因子には悪玉コレステロールと善玉コレステロール、中性脂肪の3つが関連していることから、それぞれの値を別々に設定し、2007年4月からは「高脂血症」から「脂質異常症」に名前も変わりました。
毎年、健康診断を受けているシニアの方はご存知のように、最近は総コレステロール値はあまり問題になりません。実際に総コレステロール値が高めのほうが長生きする確率が高いというデータもあるほどです。

「脂質異常症」の判断基準は、悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)が140未満、善玉コレステロール(HDL-コレステロール)が40以上、中性脂肪(トリグリセライド)150未満を正常としています。この3つの値のうちいずれかの数字を超えた場合が「脂質異常症」であり、食生活や生活習慣の見直しが必要となります。

善玉コレステロールについては、数字が高いほうが良いのですが、悪玉コレステロールと中性脂肪については、数字が高いほど動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす危険性が高くなります。
体内の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすには、肉類や卵、バターなどのとり過ぎに注意し、野菜類や青魚類、海藻類、大豆製品などを多くとるように心がけることが大切です。

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