2012/12/04

糖尿病と高血圧には密接な関係が

代表的な生活習慣病である糖尿病と高血圧。このふたつには密接な関係があることがわかっています。
どちらも症状の自覚がないまま進行して行くという特徴がありますが、糖尿病の人が高血圧になる割合はそうでない人に比べて約2倍、高血圧の人が糖尿病になる割合も約2倍高いと言われます。

血液中の血糖値が高いと血液はドロドロの状態になりますが、血液を送り出すときに必要以上に圧力がかかるため、糖尿病の人は高血圧になりやすいと考えられています。
糖尿病の中でも肥満が原因となる2型糖尿病は、同時に高血圧や脂質異常症を引き起こします。そのため、糖尿病の人は高血圧を合併しやすく、高血圧の人は糖尿病を合併しやすいのです。
そして、糖尿病と高血圧は互いに影響し合って動脈硬化を促進し、脳疾患や心疾患のリスクを高めます。
また、高血圧をあわせ持っている場合、糖尿病性腎症や網膜症も悪化しやすくなります。

血糖値が高く、糖尿病の危険のあるシニアの方は、血圧のコントロールも忘れないようにしてください。今のところ高血圧だけというシニアの方は、血糖値が上昇しないように留意してください。
糖尿病も高血圧も、長年の生活から来る生活習慣病のひとつなので、食事や運動など、日常生活を改善することで予防することが可能です。
特にメタボリックシンドロームの原因となる肥満は、糖尿病にも高血圧にも直結しますので、十分に注意しましょう。

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