2014/07/17

薬が原因の薬剤性光線過敏症とは?

強い紫外線が降りそそぐ季節になって来ました。
シニアにとって紫外線は、顔のシミやしわの原因になるばかりではなく、時には日光アレルギー(紫外線アレルギー)の原因になることもあるので、注意する必要があります。

顔や首、耳の後ろ、腕など、日光に当たる部分の皮膚が赤く腫れたり、ぶつぶつとした発疹ができたり、かゆみを伴う皮膚炎の症状が出ることがありますが、これを日光アレルギー、紫外線アレルギー、または「光線過敏症」とも言っています。
日光に当たることによって、免疫が過剰に反応するために起こる症状ですが、他のアレルギーと同じように今まで何ともなかった人が突然発症するということもあります。

特にシニアの方で注意したいのは、何らかの持病を持っていて薬を飲んでいる場合です。
「薬剤性光線過敏症」と呼ばれていますが、ある種の薬を飲んだ後で日光に当たった場合、皮膚炎の症状が現れることがあるからです。数分で皮膚が赤くなって湿疹が現れることもあれば、数時間後に現れることもあります。
この皮膚炎を起こす原因となる薬には、解熱消炎鎮痛薬や化膿止め、血圧降下薬、利尿剤、糖尿病治療薬、精神神経用薬などがあります。

日光が当たる部分に湿疹やかゆみなどの皮膚炎の症状が出た場合は、早めに皮膚科を受診して治療を受けるようにしましょう。アレルギーの原因となる薬が特定できれば、その薬を避けることにより回復を早め、再発を防ぐことができます。
また、皮膚炎が悪化してしまった場合でも、皮膚科にてステロイド剤の塗り薬や、痒み止めの飲み薬を処方してもらい、効果的に使用することにより、早めに改善することができます。


人気の投稿