2014/01/12

アルコールと肝臓の関係

年末、年始とお酒を飲む機会の多かったシニアの方は、ひょっとしたら肝臓が疲れているかもしれません。お酒を飲むと、体内に入ったアルコールは胃や小腸で吸収された後、肝臓に運ばれて分解されますが、あまりにも大量のお酒を一度に飲んだり、毎日のように飲んだりすると、肝臓での処理が間に合わなくなってしまうからです。

肝臓に運ばれたアルコールは、酵素によってアセトアルデヒドと水素に分解され、さらに酢酸に分解されて中性脂肪などに変えられ、不要な分は炭酸ガスと水になって体外に排出されます。
ビルー大瓶1本、または日本酒1合を肝臓で処理する時間は、個人差はありますが約3時間と言われます。しかし、酵素の働きが弱かったり、肝臓での分解処理が間に合わなかったりすると、アセトアルデヒドの影響で顔が赤くなったり、二日酔いの症状が現れたりします。

頭痛や吐き気などの不快な症状に悩まされる二日酔いですが、このような状態が何日も続けば、肝臓の負担は大変なものになります。飲み過ぎや食べ過ぎで肝臓の処理能力を超えてしまうと、肝臓に中性脂肪が溜まって「脂肪肝」になります。さらに大量にお酒を飲み続けると、「アルコール性肝炎」になったり、最終的には肝細胞が線維状になって硬くなってしまう「肝硬変」になることもあります。
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、よほど悪化してからでなくては、自覚症状としてあらわれません。初期のアルコール性肝障害なら、食事に気をつけて禁酒するだけで治癒しますが、普段から飲み過ぎに気をつけて肝臓をいたわるようにしたいですね。


2013/12/25

シニアと肺炎

シニアにとって、寒い季節の風邪は要注意ですが、同時に肺炎にも注意する必要があります。
悪寒や咳、痰など、風邪と同じような症状がなかなか治らず、38度以上の高熱が3日以上も続いている場合は、肺炎である可能性があるからです。
肺炎は、肺炎球菌などの病原菌やその他のウィルスが肺に入り込み、炎症が起こった時に発症します。体力や免疫力があれば、病原菌やウィルスを排除する働きがあるため、肺炎までは至りませんが、高齢になればなるほどその力が弱くなっています。

家族に要介護高齢者がいる場合は、特に注意が必要です。唾液や飲み物が気管に入り、唾液に含まれる細菌が肺炎を引き起こす「誤嚥(ごえん)性肺炎」というものもあるからです。
風邪のような症状が1週間以上も続き、色のついた膿状の痰が出たり、熱が下がらなかったり、胸の痛みや息切れなどの症状がある場合は、早めに病院で診察を受けてください。
肺炎とわかった場合、抗菌薬などを使用して適切な治療を受ければ、1~2週間ほどで回復しますが、重症化した場合は命にかかわることもあります。
また、風邪や肺炎にかからないよう、常日頃から栄養のバランスに留意し、体力や免疫力をつけておくことも大切です。


2013/11/13

平衡感覚を鍛える閉眼片足立ち

ちょっとつまずいただけで転んでしまう。その拍子に手や足を骨折してしまい、最悪の場合は寝たきりになってしまうということがあります。
加齢とともに、骨が老化し骨折しやすくなるのもひとつの原因ですが、平衡感覚(バランス感覚)の衰えも見逃せません。平衡感覚が優れていれば、たとえつまずいてもすぐに体勢を立て直すことができ、転倒を避けることができます。

骨の老化は、カルシウムを含む食品を多く摂る必要がありますが、平衡感覚は、簡単な運動で鍛えることができます。
それがが「閉眼片足立ち」というもので、運動能力テストにも使われています。やり方は簡単で、目を閉じ、両手を腰に当てて片足で立ち、バランスを崩さずに何秒立っていられるかを測定します。上げる足の高さや位置は自由で、軸足が動いてしまったり、足を下ろしてしまった時点で終了となります。

60代後半から70代では、10秒立っていられれば及第点ですが、できれば30秒以上を目標としたいところです。最初は、どうしてもフラフラしたり、よろめいたりするので、机やテーブルなどに手をついてやってみてください。上げる足を交互に、毎日2~3回ほどやることにより、平衡感覚が鍛えられ、転倒による骨折の危険性を減らすことができます。
また、この閉眼片足立ちをすることにより、足から腰への筋肉が強化されるとともに、小脳や耳の奥の三半規管の働きも活発になります。そのため、認知症の予防や耳鳴りの改善にも有効とされています。



2013/10/22

台風が近づくと体調が悪くなるのはなぜか

このところ毎週のように台風が日本列島に接近したり、時には上陸したりしていますが、台風が近づくたびに体調が悪くなるということがあります。特に慢性的な腰痛や膝痛、頭痛、肩こりや首こり、耳鳴り、めまい、喘息などの症状は、台風の接近に伴い、悪化しがちです。

その原因は、はっきりとは解明されていませんが、気圧の変化が自律神経に影響を及ぼしているためと考えられています。台風が近づいて気圧が下がると自律神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。その結果、血流が変調をきたし、動悸やのぼせ、めまい、耳鳴り、頭痛などの不定愁訴のような症状が出やすくなります。
交感神経が必要以上に活発化すると、腰や膝などの痛みのある部分を刺激し、より強く痛みを感じるようになります。また、気圧の低下に伴い、体内に「ヒスタミン」という物質が増えるため、喘息などのアレルギーの症状も悪化すると考えられています。
さらに、台風という自然の驚異に対して、どんよりとした空模様や恐怖や不安などが精神的ストレスを増大させ、それが症状の悪化に追いうちをかける事もあります。

このような台風に伴う体調悪化を防ぐには、普段から全身の血行を良くしておいたり、乾布摩擦などで自律神経を鍛えておくと効果的です。しかし、症状がつらい場合は薬を飲んだり、マッサージをするなどの対処療法で乗り切りましょう。
台風の季節が過ぎ、天候が安定して来れば、症状もおさまって来ます。


2013/10/10

老化物質AGEとアンチエイジング

生きている以上、誰でも老化は避けられませんが、同じ年齢でも妙に若々しい人となぜか老けている人がいます。その差はどこから来るのか、はっきりとは解明されていませんが、最近の研究により、老化の原因となる物質のひとつにAGEというものがあることがわかってきました。
「AGE]とは、「Advanced Glycation End Products」の略で、「終末糖化産物」と訳されます。AGEは、血液中の余分な糖がタンパク質と結びついて作られます。食事をすると血液中の糖分が増加しますが、エネルギーとして使いきれず、また肝臓や脂肪細胞にも取り込まれきれなかった糖分は血液中に残ってしまいます。この血液中に残った糖分がタンパク質と結合してAGEに変化し、さまざまな老化現象を引き起こします。

皮膚にAGEがたまると、シミやシワ、くすみを促進させ、血管にたまると弾力性を失わせ動脈硬化を促進させます。また、骨や筋肉を弱くしたり、認知症の原因になったりと、老化現象の殆どにかかわっていると言っても過言ではありません。
アンチエイジングのためには、このAGEを増やさないようにすることが大切です。そのためには、糖分や脂肪分の多い食品をなるべく避け、調理方法を工夫する必要があります。糖質とタンパク質の両方を含む食品は、加熱すると焦げてきつね色になったり褐色になったりしますが、ここでAGEが大量に発生するからです。調理過程でAGEの発生を抑えるには、揚げたり焼いたりするよりは、茹でることです。
そうは言っても、焦げたほうがおいしいという料理もあるのですが、その場合はなるべく短時間で調理をするようにしましょう。
また、食後は体操などをして体を動かすようにすると、AGEの発生を抑えることができます。


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