2011/03/18

地震酔いはあせらずじっくり治そう

東日本大震災から1週間がたちますが、「地震酔い」に悩む方が増えているそうです。地震酔いとは、車酔いや船酔いと同じように、視覚情報と三半規管で感じる平衡感覚にズレが生じ、自律神経が興奮して生じるもので、実際は揺れていないのに揺れていると感じて気分が悪くなったりする症状です。

特に今回の大地震は、揺れていた時間が非常に長く、東北地方および関東地方に大きな被害をもたらしました。目の前で家屋が倒壊するさまは、言葉では言い表せないほどの恐怖です。また地震当日の夜は、ひっきりなしに余震が続き、そのたびに身がすくむような思いをし、一睡もできなかったというシニアの方も多くいます。そのような経験による記憶と、「また、大きな地震が来たらどうしよう」といった不安が、地震酔いを悪化させている原因とも言えます。

地震酔いを改善する方法は、まずは自分で自分を安心させることです。今回の地震はマグニチュード9.0という巨大地震でしたが、余震は本震より大きく揺れることはありません。また、余震の起こる頻度も最初の3日間は確率70%、その後は40%、20%と徐々に落ち着いてきています。
「揺れている」と感じたら電気のスイッチのひもなどを確認してみてください。ひもが動いてなければ地震は来ていないので、お茶でも飲んでリラックスしましょう。また、あめをなめたり、チョコレートなどを口に入れるのも効果的です。
車酔いも車から降りてしばらくすれば改善するように、地震酔いも徐々に改善して来ます。あせらずじっくりと治しましょう。

人気の投稿