2011/04/15

不安で眠れない時の対処法

東日本大震災の後、不安で眠れないというシニアの方が増えています。余震が続いているのもひとつの原因ですが、あまりにも災害を受けた時のショックが大きく、心身ともに衰弱しているケースが多くなっています。
震災当日は一睡もできなかったという方が大部分で、その後2週間ほどは熟睡できなかったという方もいますが、それは危険を避けようとする人間の本能から来るもので普通のことです。徐々に眠れるようになれば心配はありません。
また、慣れない避難所での生活は、緊張状態が続いてストレスがたまるため、不眠になりやすくなりますが、1ヶ月以上たっても、「夜中に何度も目が覚める、地震や津波の光景が目に浮かび悪夢を見る、眠りにつくまでに何時間もかかる」といった場合は、ちょっと心配です。

「再び大きな地震が来るのではないか」といった不安感が不眠を引き起こしているため、不安をやわらげることが不眠の第一の対処法になります。万が一のために、「荷物をまとめておく、逃げ道を確保しておく、家具を固定しておく、地震保険に加入しておく、避難方法を家族と話し合っておく」などの地震に対する備えをしておくことにより、不安が軽くなり、心のストレスも軽減されます。
「この先、どうしたら良いかわからない」といった将来への不安を抱えている方は、自治体などの公的機関や第三者に相談してみましょう。

不安が少しずつ解消して来たら、寝る前に「軽いストレッチをする、温めた牛乳を飲む、好きな音楽を聴く」などして、リラックスするようにしましょう。徐々に眠れるようになって来ます。
それでも、どうしても眠れずつらい場合は心療内科などを受診してみましょう。カウンセリングを受けたり、必要な場合は睡眠導入剤や精神安定剤が処方されますので、医師の指示に従ってください。

人気の投稿