2011/12/26

寒いと風邪をひきやすいのはなぜか

「寒い日に外を歩いて来たら風邪をひいた」とか、「お風呂からあがってしばらくそのままでいたら、体が冷えて風邪をひいた」という経験のあるシニアの方は多いと思います。
確かに寒いと風邪をひきやすくなりますが、その原因としては「空気の乾燥」と「体温の低下」が考えられます。

200種類以上あるといわれる風邪のウィルスは、冬の乾燥した空気中が大好きで、活発に活動し増殖します。風邪のウィルスは、空気中にばらまかれても湿度が高いとすぐに地面に落下してしまいますが、湿度が40%以下になると、なかなか落下せずに長時間空気中を漂います。
空気中を漂っているウィルスが多ければ多いほど、のどや鼻から感染して風邪をひきやすくなります。さらに空気が乾燥していると、のどや鼻の粘膜も弱くなるため、体内へのウィルスの侵入を簡単に許してしまいます。

また、体が冷えて体温が下がると免疫力が落ちるのも、風邪をひきやすくなる原因のひとつです。人間の体にもともと備わっている免疫力は、体内に細菌やウィルスが侵入すると、それと戦って排除する働きがあります。しかし、体温が1℃下がると、免疫力は30%低下するともいわれ、体内でウィルスが増殖しやすい環境になってしまいます。

風邪は、昔から「万病の元」と言われますが、特に持病のあるシニアの方は風邪をひかないように注意しましょう。そのためには、空気が乾燥する季節は、風邪のウィルスがたくさん浮遊していることを前提に、人ごみを避けたり、外出する際はマスクなどを着用してウィルスを吸い込まないようにしましょう。
また、体温が下がると免疫力が落ちて風邪をひきやすくなるので、体を冷やさないように工夫することが大切です。

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