2012/06/14

健康寿命と平均寿命

先日、厚生労働省が2010年の統計をもとに、日本人の健康寿命は男性が70.42歳、女性が73.62歳であることを発表しました。日本は、世界一の長寿国と言われ、同じく2010年の平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.30歳でした。
健康寿命とは、寝たきりになったり、何らかの介護が必要となったりせず、健康で自立した生活をおくれる期間を指しますが、シニア世代にとって重要なのは、平均寿命よりもむしろ健康寿命です。
いかに平均寿命が長くても、病気で苦しんでいてはとても幸福とは言えないからです。
平均寿命と健康寿命の差を計算してみると、男性は9.13年、女性は12.68年となり、この期間は何らかの病気を患っている不健康な期間ということになります。

厚生労働省では、次期健康づくり計画「第2次健康日本21」(平成25~34年度実施)で、健康寿命の伸び幅が平均寿命の伸び幅を上回るようにするための社会環境作りを目指していますが、確かに9年から10年以上もの期間、入院したり病院通いをしていたのでは、医療費や介護給付費が膨大な額になってしまいます。
超高齢化社会と言われて久しくなりますが、換言すれば、健康寿命が伸びれば高齢者が社会のお荷物になることも避けられ、次世代への負担も軽くしてあげることができます。
そのためには、ひとりひとりが健康に留意し、自立して生きられるようにすることが大切です。

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