2012/07/20

首の冷やしすぎが頭痛や肩こりを誘発

梅雨が明け、本格的な夏がやって来ました。
暑い夏を涼しく乗り切るために、また熱中症予防のために、「首を冷やすと良い」と言われますが、首の冷やしすぎは要注意です。

首には太い血管が通っているため、ここを冷やすと全身に冷やされた血液が運ばれて体温が下がりやすくなります。熱中症の危険があるときや、短時間冷やすだけなら問題はありませんが、就寝時に首に保冷剤などを巻いて一晩中冷やしたりすると、翌朝は肩こりや頭痛などの症状が出ることがあります。人により、寝違いのような症状を起こしたり、皮膚の弱い人では保冷剤を当てた部分が凍傷をおこしたようになることもあります。
また、日中でも何時間も続けて首を冷やし続けると、同様の症状が出やすくなります。冷やすことにより、首や肩、頭部への血流不足を起こすからです。

ほかにも、イライラしたり、眠れなくなったり、胃腸障害を起こしたり、時にはうつ症状を引き起こすこともあります。首の後ろには、副交感神経をつかさどる重要な部分があるため、ここを長時間冷やし過ぎると自律神経のバランスが崩れ、自律神経失調症のような症状が出やすくなるからです。

現在は節電意識も高くなり、色々な冷んやりグッズが出回っていますが、体調不良を起こさない程度に効果的に利用するようにしましょう。

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