2012/10/13

朝の血圧が高いときは要注意

現代の日本では4人に1人が高血圧と言われていますが、特に注意したいのは朝の血圧です。
日本高血圧学会のガイドライン2009では、140-90mmHg以上を高血圧としていますが、普段は正常値のシニアの方も、あるいは降圧剤を飲んでいる方も朝は血圧が高くなる傾向があります。

それは、人間の体が目が覚めると同時に交感神経が活発になって脈拍も速くなり、血圧が上昇するようにできているからです。日中の活動に備えるための自然な反応ですが、この朝の高血圧に伴って脳卒中や心筋梗塞、狭心症発作などが起こりやすくなっているのも事実です。
朝の高血圧を「早朝高血圧」とも言いますが、朝は脳疾患や心疾患の発作が他の時間帯に比べ3倍も多いこともわかっています。

気になるシニアの方は、家庭で毎朝の血圧を測定して記録してみてください。朝の血圧が高いとわかった方は、朝起きるときに急に起き上がらないように注意してください。
血圧が一気に上昇して脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなるからです。
目が覚めたらすぐには起き上がらず、布団の中で腹式呼吸をしたり、手足をマッサージなどしてからゆっくりと布団から出るようにしましょう。
もちろん、朝の血圧があまりにも高く毎日続くようなら、血圧測定の記録を持参してかかりつけの医師に相談することも大切です。場合によっては、早朝高血圧をコントロールできるような降圧剤に変えてもらうこともできます。

人気の投稿