2009/08/12

ロコモティブシンドロームを予防しよう

ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)とは、日本語にすると「運動器機能低下症候群」と言い、略して「ロコモ」と呼ぶこともあります。
内臓脂肪が蓄積すると糖尿病や高血圧、高脂血症によって動脈硬化や心臓病、脳血管障害などの重大な病気につながる「メタボリックシンドローム」が騒がれていますが、「ロコモティブシンドローム」はそれと対になる症状と言われ、骨や関節などの運動器の障害のため、寝たきりなど要介護状態になる危険性が高い状態をさします。
運動器とは、身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称であり、筋肉、腱、靭帯、骨、関節、神経、脈管系などをさします。

ロコモティブシンドロームの原因は、加齢によるものばかりでなく、中高年からの運動不足も影響します。運動不足になると、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、階段の昇り降りが苦痛になったり、踏ん張りがきかなくなったりします。
そして、骨粗鬆症、変形性関節症、関節リウマチ、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、腰部脊柱管狭窄症などを誘発し、それらの疾患をそのままにしておくと、将来的に運動器不安定症になり、さらに要介護状態になる危険性が高くなります。
「ロコモ」になって治療を受ける前に毎日少しずつでも体を動かし、予防する事が大切です。

ロコモティブシンドロームを予防するために、次のような自宅で簡単にできるロコモーショントレーニング(ロコトレ)がありますので、是非、行ってみてください。
●開眼片脚起立運動訓練
ダイナミックフラミンゴ療法(阪本桂造先生考案)とも言われ、片方の脚で、 左右1分間ずつ立つという動作を繰り返します。重症の場合は、机に両手をついて行ってもかまいません。徐々に指だけを机について片方の脚で立つというように、支えを減らしていきます。 
●スクワットまたは椅子からの立ち上り
スクワットを5-6回繰り返し、1日3回行います。重症の方は、机に両手をついて椅子から ゆっくり立ち上がり、ゆっくり座ることを繰り返します。

少しの心構えで、「ロコモ」も「メタボ」も予防する事ができます。

ロコモティブシンドロームの予防法

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