2009/12/07

カラオケポリープに注意

年末にかけて、クリスマスや忘年会などのイベントが続きます。カラオケの好きなシニアの方は、「カラオケポリープ」に注意してください。
歌を歌いすぎて声がかすれたり、のどがガラガラになって痛くなったりという経験はありませんか?のどには、2つの声帯があって声を出す時はその声帯が振動します。普通に会話をしている時は、1秒間に100回ほどの振動ですが、高音で歌を歌う時は1000回くらい振動する事もあります。
そしてこの声帯に無理をかけ過ぎると、こぶができますが、これが「カラオケポリープ」と言われるものです。このポリープには声帯の粘膜が破れて内出血を起こす「血腫」とペンダコのように硬くなる「結節」の2種類があります。
軽症の場合は、半月から1ヶ月ほど声を出さないように安静にしていれば、ポリープが自然に落ちて治ってしまう場合が多いのですが、治らない場合は薬物療法がとられます。
さらに重症化すると、内視鏡を用いた手術が行われる事になります。手術後1週間ほどは、「完全沈黙」を求められます。
このような「カラオケポリープ」を防ぐには、たとえ好きなカラオケでも続けて何曲も歌わないようにする事です。声帯にかかる負担を考え、1曲歌い終わったら10分間くらいはのどを休ませてあげましょう。時々お茶やジュースなどを飲んで、のどを乾燥させないようにする事も大切です。アルコール類は少量なら適度にのどを湿らせる事ができるので良いのですが、多量に飲むと、のどの毛細血管が拡張して出血する事もあるので、注意してください。
また、のどを乾燥させないために、酸味のある食べ物を口に入れたり、アメをなめるのもカラオケポリープを防ぐひとつの方法です。

人気の投稿