2010/09/24

激しいスポーツは活性酸素を増やす

秋は体を鍛えるのに、絶好の季節です。しかし、激しいスポーツは体内の活性酸素を増やす危険があることを心に留めておいてください。
活性酸素は、すでに広く知られているように、生活習慣病やガン発生の引き金になったり、老化を早める原因になります。活性酸素は、体内にウィルスや細菌が侵入したときにこれを攻撃して死滅させるという重要な役目も担っていますが、過剰に発生すると臓器や血管を傷つけ、体に害をもたらすからです。
この活性酸素は、喫煙や車の排ガスなどの有害物質、食品添加物、ストレスなどが原因で過剰に発生しますが、激しい運動をするときも多量に発生します。一般に呼吸をして体内に取り込んだ酸素の2%前後は活性酸素になりますが、激しい運動をすると呼吸も激しくなり、通常よりも大量の酸素を体内に取り込むことになります。また体温も上昇し、それが活性酸素の発生に拍車をかけます。
人間の体内には、活性酸素を無害な物質に変える抗酸化物質(スカベンジャー)が何種類か存在していますが、このスカベンジャーは20歳をピークに徐々に減少して行きます。若い人が運動をして活性酸素が発生したとしても、このスカベンジャーのおかげであまりダメージを受けることはありません。しかし、スカベンジャーが減少してしまったシニア世代は、過剰に発生した活性酸素をなかなか無害化することができません。
夏に運動できなかったから・・・と秋になって急に激しいスポーツなどを始めると、自らの命を縮める結果にもなってしまいます。
ただし、ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動は逆に体内の活性酸素を減らします。空気が澄んですがすがしい秋には、激しいスポーツを避け、ゆったりとした無理のない有酸素運動を続けてみましょう。

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