2010/09/28

超善玉ホルモン・アディポネクチンとは?

「アディポネクチン」という超善玉ホルモンが話題になっています。「アディポネクチン」は1996年に大阪大学の松澤教授のグループによって発見されたものですが、何と脂肪細胞から血液の中に分泌され、メタボリックシンドロームとかかわりのあるさまざまな生活習慣病を予防する働きがあることがわかりました。

「アディポネクチン」は、血管が傷ついているところがあるとすばやく入り込んで、その部分を修復します。その結果、血管を拡げて血流を良くしますので、血圧が下がり安定して来ます。また、動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞を予防したり、改善したりする働きがあります。他にも血糖値を下げて糖尿病を予防したり、コレステロール値を正常に維持したり、がんの発症を防ぐ働きまであるそうです。
このように色々な病気を予防したり、改善してくれるので「超善玉ホルモン」と呼ばれています。また、このホルモンが身体の中にたくさんあれば、老化防止にもなり、長生きできるというわけで「アディポネクチン」は「長寿ホルモン」とも言われています。

ところで、この「アディポネクチン」は脂肪細胞がたくさんあればたくさん分泌されるのでは?と思われますが、実際はそうではありません。太って内臓脂肪細胞が大きくなってしまうと、分泌量が減少してしまうのです。逆に痩せすぎて内臓脂肪細胞が小さくなっても、減少してしまいます。
このすばらしいホルモンである「アディポネクチン」の分泌量を増やすには、標準体重を維持することと、毎日軽い運動を続けることが大切です。
また、最近は「アディポネクチン」のサプリメントなども販売されています。

人気の投稿