2011/08/02

アナログ補聴器よりはデジタル補聴器を

補聴器には、色々な種類のものがありますが、増幅方式の違いから分けるとアナログ補聴器とデジタル補聴器の2種類になります。耳が遠くなって不自由な思いをしているシニアの方には、アナログ補聴器よりはデジタル補聴器のほうがおすすめです。

アナログ補聴器は音を電気信号に変換して増幅するもので、昔からある補聴器のタイプです。最近は技術も進歩しており、性能の良いものが出ていますが、音質や雑音の処理などでどうしても限界があります。アナログ補聴器は、入って来た音をそのまま電気信号に変換して音を大きくするため、聞きたい音を大きくすると同時に周囲の雑音も大きくなってしまうからです。アナログ補聴器はデジタル補聴器に比べて一般に安価ですが、不快なハウリング音も発生しやすく、せっかく補聴器を作っても使わないままになってしまうというシニアの方も多くいます。

一方、デジタル補聴器のほうは、補聴器の内部に最新の超小型コンピューターであるマイクロチップが組み込まれており、入って来た音を瞬時に数字に変換して増幅する仕組みになっています。音を増幅するだけでなく、音の種類や音量を判断することができ、聞きたい音を鮮明にすると同時に雑音と判断した音を小さくするなどの細かい調整が可能となっています。もちろん、ハウリング音も抑えることができるため、快適に補聴器を使用することができます。

このデジタル補聴器が登場したのは、1990年代に入ってからですが、当時はアナログ補聴器が主流でした。2004年には逆転してデジタル補聴器を買い求める人が増えて来ました。コンピュータの技術革新とともにデジタル補聴器の性能も飛躍的に進歩し、現在では8割以上のシニアの方がデジタル補聴器を選んでいます。デジタル補聴器はアナログ補聴器に比べて高価ですが、本当に自分の耳の聞こえの状態に合わせた補聴器を作りたいという方には、やはりデジタル補聴器のほうがおすすめです。

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