2009/11/25

定年後のアルコール依存症に注意!

定年後の飲酒量が増え、アルコール依存症に苦しむシニアの方が増えています。仕事中心の生活から解放され、自由な時間が増えたことが原因の一つとしてあげられています。
何もする事がないのでつい昼間からビールを飲んでしまう、お酒を飲んでしまう・・・こんな状態が危険です。
アルコール依存症になる酒量の目安として、1日につき日本酒3~4合以上を毎日飲み、10年から15年以上続けた場合になりやすいというデータがあります。しかしこれには個人差があり、もっと少ない量やもっと短期間でもアルコール依存症になる人もいます。逆にこれだけの量を飲んでも依存症にならない人もいます。

では、どんな場合にアルコール依存症と診断されるかというと、「飲酒のコントロールができない」、「離脱症状がある」のどちらかがある場合となっています。
飲酒のコントロールができない状態とは、たとえば朝からお酒を飲んでしまう、飲んではいけない席でも飲んでしまう、適量がわからず酔いつぶれるまで飲んでしまうというような状態です。
また、離脱症状とは、何らかの事情で酒が飲めない状況になると、手や体が震える、汗が出る、脈が速くなる、動悸がする、精神が不安定になりイライラする、眠れなくなる、幻覚が現れるなどの症状を言います。このような症状はアルコールにより、脳に異常が生じるためとされています。

アルコール依存症になると、断酒以外の選択肢はないとされています。しかし、完全に断酒するには、離脱症状(禁断症状)を長期間かけて乗り越えなければならず、かなりの困難が伴います。
何かの拍子にちょっとでもアルコールを口にしてしまうと、容易に元に戻ってしまうのがこの病気の恐ろしさと言えます。

現代は、男性ばかりでなく女性のアルコール依存症患者も増えています。女性の場合は男性の半分の期間でアルコール依存症になりやすいという統計もあります。
定年後に自由な時間が増えてもアルコールに頼らず、趣味を見つけたり、好きな事をして楽しんだり、またはボランティアなどで社会とのかかわりを持ったりと、張りのある毎日を過ごしましょう。せっかくの人生の黄金期をアルコールに捧げてしまうような事だけは避けてください。

参考サイト
  中高年・シニアの趣味ガイド

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