2010/02/02

変形性膝関節症とヒアルロン酸

寒い朝、起き掛けにふと、膝の痛みを感じる事はありませんか?膝の痛みの多くは「変形性膝関節症」と言われるもので、特に中高年・シニアの女性に多くなっています。最初は膝関節がこわばり、何となく違和感を覚える程度ですが、徐々に歩き始める時に痛みを感じるようになります。歩き続けていると痛みは軽くなってきますが、そのまま放っておくと歩いている時でも、安静にしている時でも痛むようになり、正座ができなくなったり、膝に水が溜まったりします。

このような「変形性膝関節症」の治療法の一つに高分子ヒアルロン酸の関節注射があります。ヒアルロン酸は関節液の主成分で、もともと私たちの体の中にあり、関節がスムーズに動くよう粘性や弾性を保つ働きをしています。しかし、50代以降から体の中のヒアルロン酸はどんどん減って行き、全身の関節の動きがギクシャクとして来ます。これは老化現象のひとつとも言えますが、関節の中でも特に負担のかかる膝に異常が出やすいという事になります。
「変形性膝関節症」では、膝の関節が炎症を起こしており、関節液であるヒアルロン酸の濃度はますます減少している状態です。
そこでこの高分子ヒアルロン酸の関節注射により、ヒアルロン酸を補う事により、膝関節の動きを良くし、痛みを軽減しようとするのがこの治療法の目的です。
関節の動きに重要な働きをしているこのヒアルロン酸には、「飲むヒアルロン酸」というものも市販されていますので、膝にちょっとこわばりがあったり、違和感がある場合は、ためしてみる価値もありそうです。

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