2010/10/15

玄米を食べる時の注意

おいしい新米が出回っています。つやつやとした真っ白な白米は何と言ってもおいしいものですが、健康のためには「玄米」のほうが良いという話を時々聞きます。
確かに玄米には、胚芽の部分に、ビタミン・ミネラル・食物繊維などたくさんの栄養成分が含まれています。お米の胚芽の部分は次の新しい生命の芽を出すための中心なので、栄養成分の宝庫と言えますが、同時に残留農薬も凝縮されている可能性が高いのです。

無農薬・有機栽培の玄米なら残留農薬の心配はありませんが、もうひとつ問題なのは胚芽や表皮に含まれている「フィチン酸」という物質です。フィチン酸には強力な排泄作用があるため、体内の毒素を出してくれます。それと同時にミネラルと結合してフィチン酸塩になるため、ミネラルも排出してしまうのです。
この毒素排出作用のため、玄米を食べて病気が治るということもありますが、食べ続けるとミネラル不足に陥ります。玄米を長年食べている人は虫歯になりやすいというデータもありますが、これは身体にとって重要なミネラルであるカルシウムが奪われてしまうことが原因と言われます。
玄米は栄養豊富で身体に良いというのは本当ですが、盲目的に玄米ばかりを食べるのは危険です。玄米を食べる場合は、必ず無農薬のもの選び、また長期間食べ続けないことが健康を守るためには大切です。

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